7月に入り、夏休みの予定を立てている方も多いのでは? でもその前に! 小学生のお子さんをお持ちのご家庭では避けては通れない難関があります。
それは自由研究。毎年、頭を悩ませているのではないでしょうか?
今回は、自由研究を1日で仕上げ、さらに夕食もできてしまうという、ママも嬉しい一石二鳥のテーマをご紹介します!
カレーはなぜおいしいの? スパイスのひみつ
子どもから大人まで、みんな大好き「カレー」。
あの独特の味と香りはスパイスにあるに違いない! と、今年の自由研究では、それぞれのスパイスの特徴を調べることに。さらに、自分でブレンドしたスパイスでカレーを作ることができるのか、チャレンジすることにしました。
今回、この自由研究に取り組んだのは、現在小学2年生の筆者の子ども。ふだん家で食べるカレーは「甘口」、外食のときも「辛さナシ」という、辛味対応能力・ゼロの男児です。
……果たして理想のカレーは作れるのでしょうか?!
STEP1. スパイスの特徴を知ろう!
今回は7種類のスパイスを用意。実はどのスパイスも、ちょっと大きめのスーパーならすぐ手に入るものばかりで作れます。まずは、主なスパイスの特徴を調べました。
クミン | ・カレーのにおい ・にがいけど、おちゃか水をのむとカレーのあじになる。 ・エジプト ・カレーにぜったいひつよう |
ターメリック | ・すなのにおい ・ちょっとにがい ・インド ・「うこん」とも言う。カレーの色を黄色くする。 |
コリアンダー | ・あまくさわやか ・ちょっとすっぱい ・地中海 ・はっぱは「パクチー」とよばれている。カレーにつかうのはタネ(実)のぶぶん。 |
カルダモン | ・かくざとうのにおい ・さわやかな黒ココア ・インド、スリランカなど ・かおりの王さま。せかいで三ばん目にねだんが高いスパイス。 |
シナモン | ・あまいにおい ・ちょっとピリッとする ・インド、スリランカなど ・「ニッキ」とも言う。おかしにつかわれることが多い。 |
クローブ | ・すこしコーヒーのにおいがする ・ピリピリのあと、にがくなる ・インドネシア ・はいしゃさんのハーブ。は(歯)いたにきく。虫よけにもなる。かおりがつよいので入れすぎないこと。 |
ナツメグ | ・あまくすっきりしたにおい ・あまみのあと、すこしにがくなる ・インドネシア ・ハンバーグを作るときにもつかう。たくさんたべるときけん(フラフラになるらしい)。 |
スパイスの味見は7歳の子どもにはちょっとキツかった様子……。苦味と辛味でときに悶絶しながらも最後まで頑張っていました。スパイスを味見してみての感想は……
はい(笑)。確かに、スパイスだけを味見すると、おいしいカレーができるのか心配になりますね!
STEP2. スパイスをブレンドしてみよう!
それぞれの特徴が分かったところで、さっそくブレンドしてみることにします。
母: どうする?
子: いちばんカレーっぽいクミンを多くしよう。カレーはやっぱり黄色!
母: じゃあターメリックもちょっと多めに。
子: ちょっと苦い……
母: じゃあ、コリアンダーを増やしてみる?
子: 甘みがほしいな
母: シナモンかな。ちょっと足してみようか。
と、こうしてできあがったのが、こちらの配合。
スパイス
分量(全量は約小さじ3)
クミン
小さじ 1・1/4
ターメリック
小さじ1/2強
コリアンダー
小さじ1/2
カルダモン
小さじ1/4弱
シナモン、クローブ、ナツメグ
4:3:3の割合で合計小さじ1/3
それでは、このオリジナルスパイスを使って、カレーを作ってみましょう!
STEP3. ブレンドしたスパイスでカレーを作ってみよう!
スパイスでカレーを作るのってどうしたらいいの? と思われるかもしれませんが、いつものカレーを作るのと同じ要領で作れるので、小学生のお子さんでも難しくありません。
野菜・鶏肉を炒めたら、トマト缶を加えて煮込みます。
スパイスを投入するタイミングは、具材に火が通った後。煮込みすぎてしまうとスパイスの香りが飛んでしまいます。仕上げに投入しても、煮込んでいるタイミングと仕上げの2回に分けて入れてもOKです。
とろみづけに、小麦粉の代わりにグルテンフリーな米粉を使用。スパイスの持つ苦味を緩和させる効果もあります。
トッピングに使用する野菜は、お好みのものを。いまの季節ならやっぱり夏野菜! トマト、なす、ズッキーニ、ピーマン、アスパラガス、かぼちゃ、いんげんなどがオススメです◎
最後に乗せるので、あらかじめオーブンでグリルしたりフライパンで焼いたりなど、好きな方法で火を通してください。食べる直前に焼くと、冷めずにおいしくいただけます。
STEP4. まとめてみよう
最後に、感想と発見をまとめて完成です。自らブレンドしたカレー……どんな感想を持ったのでしょうか?
母である筆者も、「これだけで本当にカレーの味になるの?」と、疑いながらでしたが、本当においしいカレーができてびっくり。事前にそれぞれのスパイスの特徴を調べたことで、大失敗にならずに済んだのだと思います。
自由研究としては、実際にやってみると、スパイスを調べたり、レシピなどを書き出したりと、お子さんしだいでは調理日を含めて3日くらいかかるかもしれません。でも、親子揃って楽しくできるのが良かったです! 1冊の本にしても、模造紙などに大きく作っても良いかもしれません。
10人いれば10通りの研究結果になると思います。また「次はこうしよう!」という新たな挑戦が出てきたり、ふだん使っている市販のカレー粉(ルー)に好みのスパイスをプラスして、ぐっと本格的な味に近づけることもできます。
楽しく試行錯誤しながら、ご家庭の味を見つけてくださいね!
コメントを投稿するにはログインしてください。