身近な野菜や果物も、一歩深く知ってみると、知らなかった世界が見えてくる?!
自然の力をめいっぱい生かした「スーパーオーガニック食品」を紹介する「SuperOrganic Foods」のコンシェルジュが、一つ一つの野菜・果物に愛を注いで、世界の野菜と果物の深いトリビアをお届けします。
必ず一つはある?! アスパラガスの”定番力”
ベーコン巻きにバター炒め。お弁当、パスタにサラダ、スープなど……子どもの頃も、大人になって食事を作るようになっても、「アスパラガス」は日々の献立に欠かせない野菜です。
普段あまり意識することはないくらい身近な食材ですが、だからこそどの家庭にも定番の一品があり、知らずしらずのうちに受け継いでいる……という方もいらっしゃるのでは?
筆者が子どもの頃も母は、少し細身のアスパラガスを黒胡麻で和えてくれました。おいしかった記憶がいまもふっと浮かび、ときどき献立に上がります。小学生の息子は、アスパラの根元を切ったり、胡麻すりを手伝ってくれます。その姿を見て、男の子も胡麻和えが作れたらモテるかもしれない……なんて!
ホワイトとグリーンの違い
桜前線と同じように、ヨーロッパにも春を告げる前線があります。それはホワイトアスパラガス前線。日本ではグリーンの方が多く店頭に並びますが、ヨーロッパではホワイトが主流。「野菜の女王」「食べる象牙」などと呼ばれ、古くから珍重されてきました。
グリーンとホワイトの違いは品種ではなく栽培方法。太陽の光を浴びるとグリーン。土を盛ったり、ハウスに遮光フィルムを貼り、日光を当てずに育てるとホワイトになります。
注目成分はアスパラギン酸。アスパラガスから発見されたためこの名がつきました。新陳代謝を高め、スタミナ強化と疲労回復に効果があります。また、ルチンは血管を強くして血圧を下げる効果があるため高血圧や動脈硬化の予防に効果的。穂先の方が栄養素が多く含まれていて、根元の約2倍といわれています。
土の中で育つホワイトは、グリーンに比べ栄養価が少し劣りますが、抗酸化作用のあるポリフェノールはグリーンの1.5倍。また、独特の苦味成分の元であるサポニンも豊富。脂質の吸収を抑え、血液をサラサラにします。
思い出をともに、母の日をお祝い!
スペインには、「4月のアスパラは私に、5月は夫に、6月はロバに」ということわざがあります。一番おいしい時期には私が食べて、盛りが過ぎたものは夫に。さらにロバに……。
日本ではこれから路地物が並び旬を迎えます。5月の母の日には、家事や育児に忙しい全てのお母さんに、日頃の疲れを取り、美しさを保つために、いまが旬で一番おいしいアスパラガスを食べていただきましょう!
次のページでは、パーティーはもちろん、お弁当にもなる、見た目にもかわいらしいレシピをご紹介。お母さんやお子さんと一緒に作って、そのまま春のお散歩やドライブに出掛けてみませんか?
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