インドのブロックプリントという伝統の技法を使い、オリジナルで作る独特のテキスタイルを特徴とするブランド「kapuwa(カプワ)」。2008年に初めて旅したインド、ジャイプールで出会った全てがハンドメイドのこの技法に魅せられ、工場探しに3年をかけ、ようやく出会った工場との物作りをスタート。
インドの天然素材を使い、柄に合う生地を選び、その後その生地のなりたい形を創造していく。プリントに使う木版を造るための、木を彫る所から始まるモノづくりは、伝えたくなるそれぞれの職人の技がこもっている。こうした技術の重なりの上に出来上がるファブリックは、機械では作る事のできない独特のかすれやズレが生む独特の抜け感や透明感、手の圧力によりできる色にグラデーションが特徴だ。
沢山の工程を経て出来上がる服たちは、独特の優しい雰囲気を纏った表情になる。着るときや、使うとき、かけられた時間の分だけ大切にしてもらえるよう、思いを込めてデザインしている。
職人の雇用を通年通して守るため、アパレルブランドの「kapuwa」に加え、2016年から始動した「kapuwa home」も人気で、常に工房にて商品が作り続けられるよう、現地の職人と密にモノづくりや商品開発を楽しんでいる。