2011年度のサステナブルテキスタイル市場レポートが発表され、オーガニックコットン購入量世界一は2年連続で「H&M」となった。
「H&M」は、エシカルファストファッションブランドへの道を着実に歩んでいるようだ。NPO法人・Textile Exchangeが発行する「オーガニックコットン市場レポート(2011 Organic Cotton Market Report)」(DL可能)の2011年版が発表された。それによれば、世界で最もオーガニックコットンを買い付けた企業は、2年連続で「H&M」であるという。「H&M」は、オーガニックコットンの使用を会社として重要な戦略の一つと位置づけており、2020年までの使用量目標値を設定しているという。同レポートによれば、「H&M」のコットン使用量のうち、7.6%がオーガニックコットン。
同社は2004年からオーガニックコットンの使用を開始し、3年後には同社初の100%オーガニックコットン使用のアイテムを発表。2011年にはそれまでも発表していたオーガニックコットンライン「コンシャスコレクション」を準レギュラーコレクションとして発表した。オーガニックコットンを使用したアイテムなどはタグで明示し、消費者に選択する機会を提供するようにしているとも。
「H&M」のサステナビリティ部門マネジャー・Henrik Lampa氏は、「今後もオーガニックコットンの使用料を継続して増やしていく予定。また、リサイクルコットンの使用量も徐々に増やしています。コットンは私たちの調達する原料の中でも最も多いもの。オーガニックコットンの使用量を増やすことは、コットン生産者とその生産環境に大きな進歩をもたらす」と話している。
2011年のオーガニックコットン使用量トップ10企業は以下のとおり。
1. H&M
2. C&A
3. Nike
4. Inditex (Zara)
5. Anvil Knitwear
6. prAna
7. Puma
8. Williams-Sonoma
9. Target
10. Otto Group
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