ソロモン諸島でとれたはちみつと、最近注目を集めているアミノ酸成分(アミノレブリン酸リン酸)を配合したスキンケアコスメ「L’ala Solomon(ララ・ソロモン)」。この南国の楽園は、南太平洋諸島国の中では第2位の国土面積(2万8,900平方キロメートル)を持ち、人口も3番目に多い(約52万人)、自然の豊かな島国。国民のおよそ8割が自給自足を中心とした農業や漁業に従事して、互いに助け合う伝統的な風土の中で生活しています。
「きれいな珊瑚の海とヤシの木」という南の楽園のイメージそのものの世界から、ソロモンの状況が変わり始めたのは1998年12月のこと。首都のあるガダルカナル州とマライタ州の間で、激しい民族紛争が起こり、多くの難民が生まれました。原因は首都部における開発や、伝統的な土地支配をめぐる部族間の軋轢などがありますが、根底には放置されてきた貧困の問題がありました。産業や開発が首都・ホニアラに集中し、人口が流入。しかし雇用機会が十分でなく、根深い貧困の問題をもたらしたのです。
紛争後、多くの避難民が村に戻りましたが、他島民はホニアラに出稼ぎに出なければ現金収入を得られないという状況は、大きく変わらず、食糧事情は以前にも増して悪化しました。
首都でなければ、食べる手段は得られないのだろうか? 豊かな国・ソロモンの他の島に、他にも可能性があるのではないか? 自分の島にもともとあるリソースを活用しながら、自分たちで食べる手段を得る。それをより効率よく行う――それができれば、この貧困の構造が改善するのではないか?
2002年、「L’ala Solomon」販売元企業の母体NGO・APSDは、これに取り組むべく、マライタ島に農業中心の職業訓練校・パーマカルチャーセンター(PCC)を設立しました。そこでは、稲作、野菜栽培、養豚、養鶏、養蜂、肥料作りなど実技を中心とした循環型の農業研修を行なっています。「L’ala Solomon」の原料となっているはちみつも、この学校のカリキュラムに組まれている養蜂でとれたもの。
紛争の大きなきっかけの一つは、収入を求めた若者が都市に集まってきたことです。ならば、自分たちの島でちゃんと生活できるようにすればいいのですが、若者たちは、自分たちの島にも十分なリソースや可能性があるということをあまり認識していません。
と、話すのは、「L’ala Solomon」を販売するサステナブル・クルー株式会社の西屋さん。
ソロモンはこの50年で人口が約4.15倍と急増しました。もともと焼き畑によるイモが主食でしたが、人口が増えたことでイモの生産が追いつかず食糧不足が深刻化しました。さらに、木材資源による現金収入を求めた熱帯雨林の破壊も進みました。限られた耕作地で効率よく作物をつくり、一定の現金収入を得ることができれば生活が安定します。その一つが自然と共存できる循環型の農業を中心とした地域開発でした。
一口に『国の成長』と言っても、先進国の経済や技術を今のソロモンに持ち込んでも破綻してしまいます。そうしないために、持続的な生活を営んでいたソロモンの文化や環境を尊重し、そこのリソースをうまく活かした方法を一緒に探りながら穏やかに成長いくことが大切だと思います。
元々ソロモンの農業は、家族単位の小規模なものが主です。いきなり大規模農業や単一栽培へシフトするにはリスクがあります。まずは資金や資材を必要としない、住民が取り組みやすい農業技術を指導しています。そうしてとれた作物に『付加価値』を付けて換金できるような体制を整えていきたいですね。
と、今後カリキュラムに組み込みたいとするのが、採れた作物の加工から販売までの流通の末端まで学べるシステムだそう。
例えば惣菜など、少し加工して販売すれば、5ドルのキャベツを10ドルで売ることができるかもしれません。付加価値を付けて得た余分のお金を、教育費や医療費の一部にするということもできます。自分たちで工夫して付加価値を付ける力を付ければ、農業の可能性を自ら広げていくことができます。
「L’ala Solomon」シリーズに使用されるはちみつは、農業の可能性を広げる一つのモデル。「L’ala Solomon」には、このはちみつとアミノレブリン酸リン酸というアミノ酸が配合されています。ソロモン諸島産のはちみつに多く含まれるミネラル成分がそのアミノ酸に働きかけ、肌が本来持っている自分で潤う力を活性化させる効果を発揮。自然な潤いを実現します。
はちみつをただ販売するのではなく、加工して付加価値を付けて販売する。それが売れることで、はちみつをより多く買い取ることができる。この一連のサイクルから、現地の人々に『農業の可能性』の幅広さを伝えます。
一般的に、フェアトレードは良いイメージを持たれがちですが、だからといって、品質の悪い商品にも高めに支払うということではありません。対等な立場であればこそ、努力と品質の伴わない商品なら価格を落とし、努力により生産された品質の高い商品については正当な価格を支払う。対等な競争原理で取引することこそがフェアトレード。ゆえに、実際に自分たちで努力しなければ、本質的な成長は得られないのです。
有名な言葉で、「どんなコスメでも、その商品を『信じれるか?』『共感できるか?』で、肌への効き目がぜんぜん違う」といいます。「L’ala Solomon」は、自分の肌の力を信じ、彼らの成長を信じることにもつながっています。2倍になった信じる力が、あなたの肌をいっそう輝かせるかも!
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