散歩に出てみると、道端にはたくさんの小さな花が咲き、桜のつぼみも膨らできました。季節は、いよいよ春です。
花を見ているだけで、心が元気になってきます。そんな花の魔法のようなパワーをそのままに生かしたアクセサリーを見つけました。
「Little Witch(リトルウィッチ)」というブランドの「花を身にまとう」アクセサリーです。
「もっと花の魅力を伝えたい」と話すのは、「Little Witch」のデザイナー・
特別な日だけでなく、身近なものとして日常でも花を身にまとってほしいと、アクセサリーづくりを始めました。
花を買ったり、部屋に飾ったりするのは、実際はある程度余裕がある世代。若い世代の方々にとって、プレゼントに花を買うことはあっても、自分のために花を買うことは少ないように感じています。そこで、アクセサリーなら、気軽に身につけてもらえて、日常的に楽しんでいただけるのではと思いました。
どんな服にもポイントになってくれる、カラフルでキュートな花はコーデしやすい!
シンプルなニットやドレスに合わせると華やかさがプラスされ、自分に自信を与えてくれそう。
ヘアゴムはブレスレットにしても素敵。ピアスやイヤリングをピンバッジやブローチにしてみよう……などイメージが膨らみます。
いまの季節ならではの桜のアクセサリーは、同系色で合わせるとシックで上品な印象に。四季によって変わる花のアクセサリーは、そのまま日本の季節感の楽しさ。
また、そのまま閉じ込めたといっても、色合いの変化も楽しめるのが特徴。
アンティークな風合いを出すために、わざと日に当てて早く経年変化させる方もいらっしゃいます。
そう話す、藤本さん。色が綺麗なときは、差し色として使い、時が経って深い色に変化した頃には、着物の帯留めや個性的な服に合わせても素敵です◎
一つひとつの花のカタチは、ユニークなもの。カタチのおもしろさを生かすこともあるそう。
私自身は、虫食いがあるものもおもしろいと思います。個性や遊び心も楽しんでほしいので、整っていないカタチでも魅力的に見えるような伝え方や見せ方など、もっと工夫していかなくては! と、日々試行錯誤しています。
アクセサリーづくりの工程は、加減が難しいと話す藤本さん。「咲いている」そのままの様子を生かすため、花びら一枚一枚を、筆で薄く何層も樹脂でコーティングしていくという細かい作業を繰り返します。
薔薇の花びら一枚は簡単ですが、ダリアなどは大変! シンプルなものでも、花びらが薄い桜には気を使います。とても繊細で、根気がいりますね。
「Little Witch」のアクセサリーは、生花になるべく手を加えず作られたもの。同じピンクでも、花びらの脈まで違っていて、決して人工では作れません。
アクセサリー制作を始めてから、いっそう一輪一輪の花を深く観察するようになっていったそう。
桜は遠くから見るとひしめき合って綺麗ですが、実際には5枚の花びらが綺麗に咲いているものが少ないです。一輪ずつ向き合っていると、「ここが上向きに咲くのか」「ここにはこんな模様があるのか」など、自分の中で、楽しくて発見があります。
また、「Little Witch」の花のアクセサリーは、花言葉が書き添えられたカードを見ながら選びます。それは、花の物語を伝えたいという思いがあるから。
花のパワーは本当に不思議。恋占いや恋のおまじないなど、花にまつわる物語もありますし、病の人に花を持っていくのは、病をお花が吸ってくれるからだと聞いたこともあります。「Little Witch」は「小さな魔法使い」という意味。身につけることで元気になれる魔法をかけられたらいいな…という願いを込めています。
「なにか起こると良いな」というワクワクする気持ちは、心が幸せを感じているとき。自分の幸せな感情を大切にすることで、新しい人生が開けることもあるのでは……。
と、藤本さん。お花の幸せな魔法を身にまとっている ーーそう思うだけで、ほら。眼の前の日常が色めきたってきませんか?
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