賢い買い物って実際にどういうこと? スマートなファッション習慣をつくる9つのコツ

2012. 5. 14

何十年か前から、ファッションサイクルは加速し始め、洋服の価格は急落し、消費者は「質はそこまで良くなくても、たくさん買えればそれでいい」というスタンスになっているのが見受けられます。アメリカ人は、平均で収入の15%~23%を衣服購入に当てており、アリゾナ州・Tucsonでは$131、マンハッタンでは$362が毎月衣服の購入に当てられているそう。賢い買い物をすることは、私たちの消費の習慣を長い目で考えて大きく変えてくれることにつながります。

というわけで今回は、「賢い買い物」って実際にどうすればいいのか? 米の世界市民のためのサイト「GOOD」で紹介されていた、そのコツを伝授しましょう。

1. 自分の買い物パターンを分析してみる

Mint.com」などの無料の資産管理ソフトに自分の資産情報を登録すれば、実際に毎月どれだけの買い物が「タンスの肥やし」となっているのかが一目で分かります。これに入力すると、衝動買いに費やした金額で、自分の愛する人や必要な経験(年金講座など)のためにいくら使えたのかが一発で分かるのです! 消費の記録を残すのは、自分の行動を見直す良いスタートになります。便利なアプリを活用してみましょう。

2. 自分のクローゼットの中を冒険してみる

クローゼットの中を掘り起こしてみると、眠っていたお気に入りアイテムがひょっこり出てくるもの。自分のクローゼットの中を冒険していると、忘れていたアイテムとともにその時の思い出までよみがえってきて、なかなかおもしろいものです。その「掘り出しもの」を再びワードローブに投入すると、また新しい着こなしが楽しめます。

ファッションの最新情報やトレンドカラーが分かるPantone Fashion Color もオススメ。いま着るべき運命の一着とあなたは、すでに出会っているのかもしれません。

3. すでにあるものをリフレッシュさせる

例えば、あなたが新しい靴が欲しいと思ったとき。いつもならショッピングをしに街に足を運ぶかもしれませんが、今度はちょっと視点を変えて、靴の修理屋さんに行ってみてはいかがでしょうか。いま持っている靴のヒールを新しいものと取り替えてみるのです。一部分だけでも新しいものに替えると、靴全体が蘇って新品に見えます。なにより、その靴に対する愛着も倍増します。

4. すでにあるものを丁寧に扱う

色の違う服を洗濯機で一緒に洗わない、乾燥機を使わず自然乾燥する、細かい刺繍やビーズの装飾が施してあるものは裏返しにして干す……など。いま手元にある服たちを、より丁寧に扱うことから始めましょう。修理が必要なものは、週に一回ちょっとしたお直しをするのです。例えば、半年着ていなかったブレザーのボタンを付け直したり、ちょっとチャレンジして違うボタンに変えたりなどカスタムしてみるのもいいでしょう。dollar store Craftでは、洋服に始まり、簡単でおもしろい手作り情報がチェックできます。

修理もできないほどに傷んでしまった洋服でも、アイデア次第で役割を持たせることができます。

5. 良質な出合いを心がける

良い心がけとは、買い控えるということではありません。町のヴィンテージショップなどで、トレンドのものを探したり、はたまたトレンド品ではないものの好みにピッタリの一着を見つけたり……。そんな時間は、まるで宝探しをしているかのようにウキウキします。これは、普通のショッピングモールでお買い物する感覚とはまだ一味違った楽しみ方。古着やヴィンテージ品には、人と人をつないで時代を紡ぐ、何とも言えない味と不思議な魅力があります。

6. 一晩限りのアヴァンチュールにはNO!

クローゼットの中を覗いてみると、実際にはあまり着ていない服–本当には必要でない洋服もしばしば見つかったりしませんか? そんなあなたは買い物をする際、レジに持っていく前に一回胸に手を当てて問いかけてみましょう。新しい洋服とのお付き合いを、一晩限りの冒険で終わらせないために。洋服選びは、恋人選びに似ているのかも

7. 大切にできる1着か? 3つのポイントを確認する

さて、運命の1着に出合ったかしら? と思ったら、まずそのお洋服に3つの質問をしてみましょう。

1. サイズは合っているか?
2. 着ていて快適か?
3. 大事に扱いたいと思えるか?

もし小さすぎたり引っかかりやすかったりお手入れに手間がかかるとなれば、日の目を見ないままクローゼットの奧でおねんね……ということになりかねません。それではお洋服がかわいそう! 「かわいい!」だけでなく自分との相性が大事です。

8. 内面を磨く

科学的にも実証されているように、買い物には一時的に私たちの心を満たし、沈んだ気分を盛り上げてくれる効果があります。それゆえに、買い物という行為そのものが快楽となり、満たされない心を買い物で紛らわそうとする人が増えているようです。

もしあなたにその傾向があるなら、心からの満足が得られぬまま無駄な出費とモノが増える一方です。ハイキングや読書、料理など、「心の満足」を得られる趣味を見つけてはいかがでしょう? 心が喜べば、より充実した生活が送れるだけでなく、自然とあなた自身の内なる魅力が増してくるはず。いくら外見を飾り立てても、中味はにじみ出るものです。

9. コーディネート以外にも想像を膨らませてみる

クローゼットのお洋服たちを整理しているとき、ちょっと想像してみましょう。このアイテムたちは、一体どこでどのように作られたの? このドレスは破格の値段で買ったけど、原価や内訳はどうなっているの? 作っている人の賃金はどうなっているの? ……など。ちょっと想像してみるだけで、いろんな疑問が浮かんでくるはず。やはり質の良い物やきちんとした工程で作られているものは、それなりにお洋服の値段として反映されるもの。例えばフェアトレードは対等な賃金を支払わねばならないのだし、オーガニックコットンは、児童労働をしているようなコットンと同じような価格にはなり得ません。

「いまよりフェアな世界になれば良いな」と、少しでも思っている皆さんへ。募金やボランティアも素晴らしいけれど、こうした日々の買い物に関する疑問を持ってみませんか? プライスタグを見る時、きちんとモノを作るために必要な資金が値段に含まれているかを確認してみたり、そのものの背景に思いを巡らせて見ること。それは、大きな一歩になるはずです。同時に、自分の使うものや着る洋服に愛を持つきっかけともなります。愛するものの溢れる生活は、きっと私たちの心も豊かにしてくれるはず

流行を追いかけるのも良いけど、これからは個性の時代。身に纏うものは、自分を映す鏡でもあります。”ポイ捨てオシャレ”は卒業して、自分のクローゼットとの対話から「自分流オシャレを」始めてみませんか?

This Article is Originally From:Jessica De Jesus, Tabea Kay ‘Ethical Style: How to Kick the Fast Fashion Habit’ GOOD, April 20, 2012

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