“美を感じたものを棄てることなく、それに再び生を与え蘇らせる。”
クレモンティーヌ サンドネールは2014年に設立されたユニセックのストリートウェアー及びアクセサリーブランド「Clémentine Sandner」の創始者及びクリエイティブディレクターである。
ファッション専門学校エスモードのリヨン校(フランス)及び東京校に在籍中にデザイナーとして「アップサイクリング:布地の輪廻転生」のビジョンを育てていった。彼女は不要になった素材の再利用を好み、「ごみ」と見なされるものを人が欲しがるような物に作り替えていく。
2013年6月から2014年2月にロンドンのメンズウェアーデザイナー及びビジュアルアーティストであるアイター スロープの事務所に勤務。伝統から現代への変遷をへた独自のスタイルをもつ、日本のファッションを学ぶため、2014年に来日。
東京、大阪での生活を経て京都へ移住。そこで彼女は、伝統や習慣がどのように今日の日本社会に影響を与えているか、特にデザイン面での影響について大いに驚いている。そして26歳のデザイナーは、日本の自然や日常を繊細に描いた着物の虜になっている。
クレモンティーヌは関西のフリーマーケットや着物業者などを回って、生地を集めている。デザインはプリントや色の組み合わせ、畜光素材、リサイクルのシートベルトや耐久性の高い素材等のモダンな材質を組み合わせ行われている。製品はオーダーメイドで手作業。リクエストに応じてカスタマイズが可能。
「Scarabe」シリーズの折りたたみシステム、古いプリント柄を用いたデザインを見れば、彼女が自然から影響を受けていることは明白である。ストリートウェアー、クラッチ、カバン、リュック。クレモンティーヌはこれらハンドメイドのアイテムを通じて、アップサイクリングへの情熱や現代に生きる日本の美意識をシェアしていきたいと願っている。