功利的でリアリスト。物質至上主義なマテリアルガールたちは、富、地位、名誉が大好き。それらを手にしたときに浴びせられる人々からの羨望を糧に生きている。
その欲求を満たすには絶好のフィールドである東京で、彼女たちはいかにして「利益」を勝ち取っているのだろうか? また、その先になにを見ているのか……。
この連載では、なかなか語られることのない東京マテリアルガールのホンネを紹介していく。
「かわいいね」「キレイだね」と言えば女性は喜ぶ、と思っている男性にお伝えしたい。
あなたが口説きたいキレイなお姉さんは、「キレイだね」と言うだけでは満足しない。
これからは、こう付け加えよう。
「変わってるね」 と。
この言葉で喜ぶ女性はほかにもいる。いわゆる「ブス」だ。
しかしこの二者の中間、可もなく不可もない平均的な顔立ちの女性には「かわいいね」「キレイだね」が正解である。
なぜか? それは、「ほかの女性と違う」と感じるから嬉しくなるのだ。
では、なぜほかの女性と違う必要があるのだろう?
それは「選ばれる」ためである。
社会進出がいくら進もうと、女は「選ばれ」たい
ここで、多くの女性は男性から「『選ばれ』たい」と内実願ってしまっているという事実を先に述べたい。
「自分は男性に『選ばれたい』なんて思っていない!」と言う女性のみなさん。
食事は男性から誘われたい、告白は男性からされたい、プロポーズは男性にしてもらいたい、などと思っていないだろうか?
これは紛れもなく“選ばれる者”のスタンスだ。
男性側にアクションを起こさせるための恋愛ハウツー本や雑誌の特集は後を絶たないし、女性に圧倒的認知度を誇る結婚総合情報誌『ゼクシィ』の宣伝文句は、「プロポーズされたらゼクシィ!」だ。決して「プロポーズしたら」ではない。
女性が男性に引けを取らずに社会で活躍し、経済的に自立するようになった2016年現在においても、私自身を含め、こういった考えの女性はかなり多い。
選ぶ者/選ばれる者の違い
“選ぶ者”と“選ばれる者”の違いは「どちらがより多くのデメリットを抱えているか」だ。
例えば、すごくブサイクで、お金もない男性に食事に誘われたとき、女性の頭の中では瞬時にこんな整理がなされる。
メリット | デメリット |
・どうしても一人でいたくないときなら穴埋めになる | ・ブサイクなのでテンションが上がらない ・この男性といるところを友だちに見られると困る ・お金がないから素敵なレストランは期待できない ・当然奢りではないだろうから、ほかにかけるべきお金が減る |
この場合、女性は男性より自分の価値を高く見積もっており、男性が持つデメリットより自分の持つデメリットのほうが少ないと認識している。
ゆえに、男性が抱えてくるリスク(=デメリット)を受け入れるかどうかを決める“選ぶ者”になっている。
しかし、こうした選ぶ側に立つ女性の根底にある心理はこうだ。
「もっとカッコよくて、お金もある人がいるはず……!」そして、「そんな男性から“誘われたい”」。
このように、選んでいるつもりが、実は「選ばれたい」というスタンスを取っている状態。
すなわち、恋愛や結婚において「女性は男性に『選ばれる』もの」と思っている多数の女性は、すでに〈理想の男性よりも、自分のほうがより多くのデメリットを抱えた存在〉である、と認めているということになる。
こういった女性が「選ばれたい」と願うような男性は、女性が金なしブサイク男を見下げたように、一緒にいることのリスクを取るかどうかを品定めしているということを認めてもらいたい。
(ちなみに、幾度となく男性から誘いを受けているモテ女さんの場合、“選ばれ”続けた結果、自ら可能性を断つ交際パターンに慣れており、結果的に“選ぶ”ことができなくなっている。)
美人の友だちは美人。ブスの友だちはブス。
そんな「選ばれたい」私たちは、ほかの女性たちとは良い意味で「差がある」ことが大切だ。
一夫一婦制の日本では、一人勝ちできなければならず、褒められるうえでも「ほかの女性と違う≒選ばれる理由がある存在である」と感じられることが重要である。
基本的に群れる生きものである人間は、自分と同じようなタイプの人間と群れることで、群の中の衝突や崩壊リスクを低いものにしようとする。つまり、美人の友だちは美人。ブスの友だちはブス、という状況が生まれる。
美人に「美人ですね」と言ったところで、彼女たちはふだんから美人に囲まれているのであるから、美を褒められることは空気ごとく日常の一部だ。ほかの女性も同様だろう、と自然と思ってしまっている。
革命期、食料が潤沢にある日々が当然だったマリー・アントワネットの「パンがないならお菓子を食べればいいじゃない」的な状態である。
よって、美人であることは当然満たしたうえで、「ほかの子と違う」「変わってる」と言われることが、美人にとって追加の評価になる。
一方ブスはというと、おおよそ順当にいけば、徐々に自分が美しい部類ではないことを気づいてしまう。そんな彼女たちに「美人ですね」などと言うことは、むしろバカにする行為である。
彼女たちが「変わってるね」と言われて喜ぶのは、「外見は評価対象外である前提で、そのほかの部分でほかの子と違うね」という意味だ。
最後に平均層についてだが、彼女たちにとって美は特別なものである。さらに、誰が聞いても明らかに高評価であることが分かる。「ほかのオンナと差があり、選ばれる所以になりうる」という意味を持つ、褒め言葉になる。
美人とブスには「変わってるね」と言え
多くの女性が「選ばれたい」と思っているなら、多くの男性は“選ぶ者”。恋愛・結婚において主導権を握るのは男性だ。
だから「生涯の相手を見つけるためにいろんな女性を見てみたい」「とにかくいろんな女性と関係を持ちたい」など、サクサクいろんな女性と関わりを持ちたいなら、上記のフレーズを口説き文句の一つとして利用することをオススメする。
恋愛ゲームをテンポよく進められるし、たとえターゲットにしたい相手ではなかったとしても、目の前の女性を上機嫌にさせたほうが、とりあえずその場の飲み会は楽しく過ごすことができるだろう。
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