夏休み……それは旅行のシーズン! 「旅する石鹸」というステキな名前の石鹸を見つけました。キャラメルのような一粒を手に取れば、旅したい思いがぐっと高まりそう。
この石鹸を作っている丸菱石鹸 無添加石鹸本舗は、兵庫で無添加石鹸を61年間作り続けてきたメーカー。もともと、1950年代以降公害が問題になっていた頃、粉石鹸を使おうという主婦たちの声がもとになって生まれた会社です。
「旅する石鹸」の、ハンドメイドの丁寧なものづくりと、2013年にはGood Design賞を受賞したほどのシンプルでかわいいデザインに惹かれ、代表の西垣
皮膚科も取り扱う無添加石鹸
もともと丸菱石鹸の石鹸は全て、防腐剤や化学香料、化学色素など使用しない無添加製法で作られているものばかり。刺激が少なく、アレルギーなどのトラブルを持つ人にも使えたので、皮膚科でも取り扱われているほど。いまでも、同社のメインユーザーは肌が弱い人たちだといいます。
肌が弱い方々は、旅行に行くときに大きな石鹸をわざわざ持っていかなくてはいけない。市販の石鹸は移動のときに濡れることがあり、ベタベタして使いづらい。「なにか作れないの?」という要望が寄せられていました。
海外ではアメニティグッズまで配慮されたオーガニックホテルを見かけるようになりましたが、日本でオーガニックホテルと認定されているホテルは、いまのところたった1軒だけ*。
*BIO-HOTELS JAPAN(一般社団法人 日本ビオホテル協会)の認定
ちょうどナチュラルや環境への配慮にこだわりを持つ東京のデザイナーさんのアイデアがあり、コラボすることになりました。「旅する石鹸」は、箱を開けた瞬間に「かわいい!」と微笑んでもらえるようなデザインに仕上げたいと、意見が一致しました。
一泊一粒? 旅先でも安心して体を洗える
こうして、まるでキャラメルのような石鹸が生まれました。カットは一粒、正確に18mm×18mm×10mm。手で切り出されています。キャラメルの紙にはベタつかないように蝋が塗ってありますが、旅する石鹸は一粒で洗顔から身体に2~3回ほど使えるので、水気をきって包めば次の日にも使えます。一泊なら一粒、長期滞在なら箱ごと……と、プランに応じて持ち運んで。
全ての人に、驚きや新鮮な気持ち、早く使いたいというワクワクする気持ちを感じてもらいたいという思いがあります。旅先の疲れを、お風呂で楽しみながら癒せる石鹸だと思ってもらえたら嬉しいです。
全部で6種類ある「旅する石鹸」は、コールドプロセス製法で作られているもの。この製法は、熱を使わず厳選された素材とアルカリを反応させるだけなので、素材の持つ栄養や色、香りなどが丸ごと石鹸に。
日本らしさにこだわった原料
日本らしさにこだわった原料は、灘で260年の歴史がある老舗酒造「神戸酒心館」の純米大吟醸や、京都の山羊のミルク、五島列島の椿油、合鴨農法の無農薬米ぬか、国産の蜂蜜などなど。
敏感肌、乾燥肌、毛穴の汚れをすっきり洗い流したい人など、肌の状態や季節など、好みによって使い分けられるよう、6種類の石鹸全てに天然成分の持ち味を、そのまま生かしたオリジナルレシピを組み上げています。
カカオやアーモンド油を配合してしっとりした使用感の「ラベンダー」、美肌成分がたっぷりでつるつるすべすべの使用感の「米ぬか」、もっちりした泡立ちの「神戸の酒」など、それぞれ特徴があるものができました。
筆者も「さくら」と「ラベンダー」、「神戸の酒」を使ってみました。「さくら」は、赤土が配合されており、毛穴の汚れもサッパリ洗い流してくれ、「ラベンダー」はなめらか。いずれも顔も体も一つで洗えますが、「さくら」や「ラベンダー」を洗顔に使い、泡立ちの良い「神戸の酒」は身体に使うなど、複数購入して使い分けても良さそう。
どれもナチュラルな原料なので、香りはほんのり漂ってくる感じ。加えて、お風呂の排水に流しても自然分解されやすい天然の原料で作られているので、旅先の環境にもやさしい。
「旅する石鹸」は2016年3月に、遊び心のあるおもてなし、細かい心くばりの「おもてなしセレクション」に認定されています。もし身近に、アトピーなどの肌トラブルで、旅行に苦労している方がいたら、プチギフトにしたいです!
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