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2016年6月20日の「世界難民の日」にあわせ、日本国内の難民を支援する認定NPO法人・難民支援協会(JAR)は、日本に住む難民の写真展を東京メトロ・表参道駅で開催する。写真を撮ったのは、フォトグラファー・宮本直孝氏。
現在、世界では、6000万人以上が紛争や深刻な人権侵害などにより、故郷を追われている。ヨーロッパを目指す難民やシリアでの紛争、世界中で発生しているテロなど、「難民」から連想されるイメージは厳しいものばかり。日本とは遠い存在であるように思われがちだが、1970年以降、1万人以上の難民を受け入れ、ここ数年はアフリカや中東などから年間数千人が日本に逃れてきている。
難民は一人の人間である。
母国での住み慣れた家や仕事、大切な人、日本へ逃れてきた理由、そして今の生活、将来への希望と不安。
失ったあたりまえの生活を取り戻すことは簡単ではない。
そして、これらは一人ひとり違う。
難民という枠を外し、28人一人ひとりの姿を映しだすこの写真展は、
「日常の中で難民と出会い、気にとめてもらえる機会を作りたい」というJARと、宮本氏の「通りすがりに人の心を動かしたい」という思いが重なり、地下鉄コンコースでの開催が実現した。
ポートレートには、シリア、ミャンマー(ビルマ)、ロヒンギャ、アフガニスタン、イラン、バングラデシュ、ベトナム、エチオピア、クルドなどからの難民とその家族28人が協力。在住年数は1年~約30年と幅広く、幼少の頃に親と共に来日し、日本で育った「難民2世」も含まれる。
撮り下ろした宮本氏は、次のように話す。
想像してください。
自分が生まれ育った国にいられなくなることを。
言葉も何も、右も左も分からない国に一人ぼっちでいることを。会ったことも見たこともない難民も、一人ひとり顔も名前も違っていて、精一杯生きていて、みんな自分だけの物語を持っているんです。
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