スキンケアやメイクはナチュラルなものが良い……！ でも海外製品も多く、価格が高いのが難点。もっと気軽に、たくさん使えたらいいのに……。
そんな悩みに答えてくれるようなコスメを発見！ 必要なのは、なんと家庭の水道水！
（Courtesy of フロムファーイースト株式会社）
「みんなでみらいを」シリーズの「コズミックウォーター」は、特殊粘土で焼き上げたアトマイザーに水道水を入れて12時間待つだけ。すると、水道水が保湿剤として使えるようになるという優れモノ。
いったいどういうことなの?! そこで、コズミックウォーターを販売するフロムファーイースト株式会社の代表・阪口竜也（さかぐち・たつや）さんにお話を伺ってみました。
コズミックウォーターの秘密は、特殊な粘土を使って焼き上げられたセラミック。このセラミックは、水の分子を細かくする作用のある「忠海セラミックス®」というもの。
（Courtesy of フロムファーイースト株式会社）
このセラミックの作用で、水道水が肌へ潤いを与えるものに変化！ ……って、どういうことなのでしょうか？
忠海セラミックス®の化学反応によって、水の分子が最小単位にまで細かくなります。
肌の細胞膜には、「アクアポリン」というタンパク質があり、アクアポリンには水の分子が一つやっと通れる大きさの孔が開いています。肌に塗布されるものは、どんな物質もここを通って浸透します。
セラミックスで処理して小さくなった水の分子は、その孔を高速で通り抜けます。つまり、水分の浸透性が高くなるのです。
人の身体の60％は水。肌にたくさん水が浸透すれば肌の水分量が増え、潤った状態になります。
肌の生態バランスを整える
また、コズミックウォーターで整えた肌は、酸化しにくい安定した状態になるとも。
肌にはアクネ菌など、およそ1兆個ともいわれる常在菌がおり、私たちの肌の上にある皮脂や汗を取り入れて生息しています。この常在菌がバランス良く安定して生息していれば、肌の健康が保たれている状態。しかし、なんらかの原因でバランスが崩れたときに、トラブルの原因となります。
セラミックで化学変化を起こしたコズミックウォーターは、これら常在菌を元気に、そしてバランスが取れた状態へ導きます。
肌の生態バランスを本来の状態に安定させることで、敏感肌やニキビ、シミやシワの改善の効果が期待でき、肌の酸化も防ぐそう。その抗酸化力は、1年たっても飲めるほどとも！ 水道水の塩素は、無害化されていると考えらえています。筆者もスプレーしてみると、顔がすっきりした感触がありました。
バッグに入れていつでもスプレーして。お部屋の加湿にも使える忠海セラミックス®入りコズミックアトマイザー（￥1,800＋税、50mlサイズ）
そのほか「みんなでみらいを」シリーズでは、米ぬか酵素の洗顔クレンジング、オーガニックモリンガシードオイルも、同じように肌の常在菌のバランスを整えてくれるもの。
モリンガ種子油を使ったエイジングスキンケア用オイル（￥3,700＋税、60mlサイズ）
原料は米ぬかと小麦フスマだけ。高い洗浄力なのに肌に優しい「みんなでみらいを」無添加洗顔クレンジング （￥2,300＋税）
広報の奥矢萌子（おくや・もえこ）さんによると、シミやシワは3週間〜1カ月程度で薄くなっていったと話します。
洗顔クレンジングは普通の米ぬか石鹸では落ちにくい、ウォータープルーフのマスカラも落ちます。米ぬかの酵素に含まれた微生物が、メイクや汚れを食べてくれるんです。
微生物は洗顔後も生きて、水や水道管までキレイにしてくれますから、とてもエコです。
環境への応用も
コズミックウォーターで肌が安定するということは、例えば40歳の人が20歳の肌になるということではありません。肌荒れで45歳相当の状態だった肌が40歳に戻るということです。
阪口さんは、水の働きで肌環境のバランスが安定するテクノロジーは、環境のバランスを守るエコの分野にも応用できるとも。
森の叡智プロジェクト
水が安定すると生態バランスも良くなるので、コズミックウォーターは水質汚濁や土壌改良にも使われています。土の中の土壌微生物が元気になり、有機肥料の役割も担います。
生活面でいえば、普通に空気中にいるカビが大量発生するときは、生態のバランスが崩れています。カビが生えている場所にスプレーしてみると効果が分かりますよ。
牛乳にコズミックウォーターをスプレーすると腐らずにヨーグルトのような状態になります。生態バランスが良い状態だと腐らないんです。コズミックウォーターが流れた大地、川、海まで、元気になった微生物の作用で汚染が改善されるので、エコにつながるんです。
その技術は、2013年2月にヨーロッパの権威ある科学雑誌・Biochemistry and Biophysics Reportsでも発表され、注目されています。
また2015年に開催されたCOP21（国連気候変動枠組条約第21回締約国会議）では、カンボジアの荒地をコズミックウォーターで土壌改良し、オーガニックの植物オイルやエキスを日本で商品化するという「森の叡智プロジェクト」が発表され始められています。
ヒトの体も自然も生態系……全てがつながっていく、目に見えない微生物の働きを生かしたスキンケア。しかもお手軽なうえに、1本で半年間使い続けられる低コスト。これからの主流になっていきそうです！
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