普段目にする、周りにあるモノたち。
使い方は知っているのに、中身がどうなっているのか、そしてどんなしくみで動いているのかは分からない。
開けて中を覗いてみたら、不思議な世界が広がっていて、おもしろい発見があるかもしれない。
解体(Kaitai)を通してモノの裏側に隠れている秘密を発見(Discover)。モノに対する常識やイメージを一新させ、私たちの世界観をほんのちょっとだけ、広げてみたいと思っています。
初めての今回は、使い捨てカメラを解体します!
使い捨てカメラには、なるべく低予算で高い品質を保つカメラを作るための工夫が込められています。
その中身を見ていきましょう!
必要なものは、ドライバーのみ。
まずは、カメラについているフィルムをはがし、外装ケースを外せるようにします。
外装カバーを外して、中を開けてみると……
なんだか、不思議な部品がたくさん詰まっている感じ。
すぐ一つずつ取り出してみたくなりますが、その前に、しなくちゃいけないことがあるんです!
使い捨てカメラの中には、フラッシュを発光させる部品が取り付けられています。
あの、バシッというとても明るい光を発生させるためには、高い電圧が必要。使い捨てカメラの中には、約340Vという電圧が流れています。簡単にいうと、家のコンセントに流れている電圧のだいたい3倍以上の電気が流れていることになるのです。
眩しいフラッシュの光を生み出すために、電気をガッツリ貯めておく部品がカメラの中に入っていて、スイッチが入ると、そこから電気が流れ出すようになっているのです。
つまり、間違えてその部分に触ってしまうと感電してしまう危険があるので、電気を逃がしてあげる必要があるのです。
どうやって、電気を逃がすの?
それは意外と簡単にできるんです!
方法は単純。電気が流れている、プラスとマイナスをくっつけるだけ。いわゆる「ショート」させるのです。
まずは、電池を取り外して……
電気が流れている部分にドライバーで触れ、ショートさせます。
すると、パンッ! という破裂音とともに、火花が飛び散ります(周りにいる人が「うぉっ!」ってびっくりするくらい、大きな音が出ます)。
何回か繰り返して、ショートさせて電気を逃したら、いよいよ部品を取り外していきます!
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