北村(プチョン)という伝統家屋・韓屋(ハンオク)が残るエリアに、「g:ru」のショップはあります。このエリアは、デートスポットとしても大人気の場所。入り組んだ道を進むと隠れたところに素敵なお店がたくさんあります!(実は、明洞に行くよりも北村の方が韓国を楽しめます☆)こんなオシャレスポットに、韓国のエシカル意識が高めの女子が集まるなんて素敵ですね!
木の温かみが残る韓屋に、オーガニックコットン。店内へ一歩入れば、店の素材へのこだわりが伝わってきます。「g:ru」の衣類をはじめ、雑貨、チョコレート、コーヒー、キャンドルなど、店内の品揃えは生活をフェアトレードづくしにできてしまうほど。
「g:ru」のお洋服は女優の蒼井優さんを思わせる雰囲気です。派手ではないけれどもさりげなく周りの情景を取り込み、いっそうナチュラルに美しい。私も次ページの写真で巻いているスカーフを購入しましたが、手作りの温かみを感じる逸品です。
主に、インド、ネパール、バングラデシュを始めとするとにアジア、アフリカの発展途上国にフェアトレード生産パートナーを持ち、糸を紡ぐところから手作りにこだわって、自然染料やオーガニックコットンを使用して、環境へも配慮しています。
インタビュー! 「g:ru」の姿
今回は創業当時から「g:ru」で働かれているイ・ソヨンさんにお話を聞きました。
「g:ru」は、フェアトレードが韓国でまだ知られていなかった2007年からインターネットでフェアトレード商品を売ることから始めた小さなビジネス。2008年にはショップを構えることができ、「g:ru」の商品を求めて遠くからお越しくださるお客様が増えました。主に40~50代のお客様が多く、国際貢献、環境保護、健康に関心がある意識の高いマダム層が中心です。
お客様の中には、「g:ru」のデザインや自然素材を気に入って商品を購入し、フェアトレードについては、商品を通して知った!という方も多いですよ。最近は授業でフェアトレードを勉強している若いお客様もいらっしゃるようになりましたが、まだ韓国の若い方はフェアトレードファッションを「買う」までエシカル意識は根付いていません。
しかし、韓国の政府は社会起業の支援に積極的です。このお店もソウル市から援助を受けています。援助金の使途として、具体的には新しく働き始めた社員への給料の補助となっています。この制度のおかげで、私たち社会企業側も新しい社員を雇いやすくなりますし、新しく社会的企業で働きたい!と思っている方々にもチャンスが与えられやすくなります。もっとこのような制度をたくさん作っていただきたいです。
ソウル市もエシカルな企業を応援していると聞いたときは、「さすがスピードの早い韓国だ!」と感心させられてしまいました。ここでは、社会的なビジネスで、官・民が一体となることが可能なのです。
ところで、「g:ru」という言葉は、韓国語で木を数えるときに使われる単位のこと。1本1本の木が育って後に森ができるように、フェアトレードを愛する人が1人また1人と増えていけば、森のように全てが1つにまとまっている世界がくればいい――そんな思いからこのように名づけられたそうです。
「g:ru」は韓国初のフェアトレードファッションブランドを作り出した「FAIR TRADE KOREA」が運営しています。同社代表のイ・ミヨンさんへインタビューの模様は、次回お伝えします!
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