ミラノで発表された「Stella Jean(ステラ・ジャン)」の2016年春夏コレクションは、「EN ROUTE」と名づけられた。
Stellaは、貧しさや戦争の間に、イタリア移民が移り住んだ主な場所を表したという。南北アメリカ、アフリカ、ヨーロッパと散らばった先祖たちの軌跡をなぞった、モザイク地図のような構成になっている。コレクション全体が、幾何学的かつ情緒的な「世界地図」だ。
出発地であるイタリアを表すルックは、仕立てたようにシャープで上質なシルエット。全ルックの根底にある「DNA」のような意味を込めた。
南米は太平洋と大西洋の2つの海洋文化が交わる場所。中でもアルゼンチンとブラジルを、ラフィア素材のマルチカラーラッフル、マキシスカートなどで表現した。その後アンデス山脈へと広がった様子を、その地域ならではの大きな襟やストライプチュニックなどのアンデススタイルで。ハンドペイントや刺繍でアクセントをつけた。
北米は、アメリカン・ビンテージスタイルで。近年の移民に人気の行き先・ロンドンでは、より良い生活を夢見る様子を表した。
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