最近よく耳にする「BIO(ビオ)」というキーワード。
「オーガニック(=有機・本質・根幹)」という意味で、一般的には、有機農産物加工品やオーガニックコスメなどを中心に使われる言葉です。
BIOを知ること、そして、日常の中にストイックにならずに少し取り入れてみること。
そうすると身の回りのケミカルも工業的なものも、違った角度から新鮮に見えて、あらためて理解できたりします。
自分自身の中に新しいモノの見方、価値観が生まれる感覚は心地良い!
だから、BIOは、ラッキーなこと!
2015年10月から連載「BIO is LUCKY!」では、BIOでラッキーな情報をご紹介していきます。
食べ物や飲み物、コスメ(シャンプー・石けん・スキンケア用品)は、全てBIO(ビオ、オーガニック)。
タオル、ベットリネン類、施設の建材や内装材も可能な限り自然素材を基本とするホテルが、ヨーロッパにあります。
その名も「BIO HOTEL®(以下『BIOホテル』)」。
昨年からは、再生可能エネルギーを使用し、CO2排出量削減をはじめとする環境マネジメントも認定の要件に加わりました。
オーストリアに本部を置く「ビオホテル協会(Die BIO-HOTELS)」が、世界で唯一、厳しいBIO基準で審査・サポートし、認定を行っています。
現在、BIOホテルは、ドイツ、オーストリア、イタリア、スイス、フランス、スペイン、ギリシャを中心に7か国、約100軒(※2015年9月現在)。認定申請中の施設も多数あります。
私が理事を務める一般社団法人日本ビオホテル協会(BIO-HOTELS JAPAN)は、同協会の公認を受けて2013年5月に発足しました。
日本独自のガイドラインを設け、BIOホテルそのものを普及させることにとらわれず、まずはBIO・オーガニックなライフスタイルを提案していくことをミッションとしています。
ヨーロッパBIOと日本。200と2という対比
BIOホテルが多く位置する南ドイツとオーストリア北部の南バイエルン地域におけるBIOの市場シェアは、約20%。一方、日本は、0.1〜0.2%といわれています。
スーパーマーケットの棚を想像してください。
1000個の商品が並んでいます。
その地域では、200個がBIOのもの。一方、日本では、たったの2つ……。
それがいまの現実です。
ヨーロッパの認証BIOホテルでは、食べ物と飲み物は基本的に100%有機認証を受けたものを用いることが要件であり、それをかなえるための市場や流通、環境が整っているといえます。
100%BIO!
一昨年、協会を立ち上げる前、ヨーロッパの本部に出向きました。いくつかのホテルも見学させていただき、刺激たっぷりの訪問となりました。
ミュンヘンから約1時間のところにあるAlter WirtというBIO HOTEL&レストランを訪れたときのこと。
看板メニューと言ってサーブされた濃厚なチョコレートデザート。
思わず「これもBIO? なんとリッチな! おいしい!」と声に出していました。
オーナー夫人がすかさず、「何を言っているの〜、ここは全部100%BIOよ!」ニコッとウインク。
ドイツの日常、当たり前のBIOがそこにあることを垣間見た出来事の一つでした。
これから一カ月に一度のペースで、BIOやサステナブル、エシカルなことについてつづっていきます。
幸福で上質で豊かな生活は、日々のラッキーから……
そのアイディアをみなさんと共有できたらうれしいです。
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