オランダ・アムステルダムを旅するというのは、日常をのんびり過ごすことだと思う。本屋にパン屋に、グロサリーに。カフェにも行きたいし、ボートに揺られてぼうっと空を眺めたい。
そうして、ふっと肩の荷が降りる感じ。街全体に漂う”ユルさ”が、巻きすぎたぜんまいを元に戻してくれる。
自分のペースを取り戻したときこそ、服を買いたい。自分らしい、マイ・スタンダードな1枚を選べそう。
「Charlie+Mary」は、マイ・スタンダードになりそうな“グッドアイテム”が見つかる一店だ。
―― アムステルダムはどんな街ですか?
なんでもあるのに、落ち着いてゆったりした街! 劇場、美術館、のんびりできるカフェ、クリエイターが集まれる場、おいしいレストラン、最高に盛り上がるクラブ……それでいて、自然に囲まれた街で牧歌的なの。ニーウェ湖でボートに乗るのも大好き! 電車に20分乗ればビーチにも行けるわ。自転車での移動がいちばん向いているから、交通費も掛からない。終電に乗り遅れても安心よ。
クリエイティブな分野では日々めまぐるしく、いろんなことが起きていてとても刺激的。
サステナブル・ファッションの面でもすごくクリエイティブよ。私たちが知ってるだけでも、8つは良いショップがあるわよ。
あと、「De Ceuvel」という場所があって、なんといったらいいのか、街なかのキャンプ場みたいな、みんなで集まれる場所なの。カフェも公園もボートもあるわ。都市の発展の道筋として、いままでにないスタイルを提案しているの。
―― そんな街で、「Charlie+Mary」が生まれた経緯は?
アムステルダム・ファッション・インスティテュートという学校で出会った二人で立ち上げました。
それぞれアパレル企画として働いていたのですが、ファッションはいかに低コストで早く作れるかばかりを重視します。スピードが早すぎて、次々同じようなものが出てきます。
私たちは、ものづくりに対しての敬意を大切にしたい。服を作る過程がおもしろいのですから、丁寧に作られたものの感動が恋しかったですし、そういったものづくりのほうが私たちは好きでした。
2009年9月にオープンしました。
―― お店のコンセプトは?
革新的で、サステナブルなブランドを取り扱っています。愛があって、誠実で。そんなふうに作られたものを買いたいアナタのために、このお店はあります! このお店のものはどれも、服を好きな人、そしてそれと同じように周りの人や環境を愛している人たちが作ったものばかりです。ココ・シャネルはかつて、「お洒落とは、ドレスの中にのみあるものではない。空にも歩道にも、ひらめきの中にも、生き方の中にもあるもの(※編集部訳)」と言いました。それが本当のファッションだと思うわ!
―― 人気のブランドは?
同じくオランダの「Studio JUX」、パリの「L’Herbe Rouge」、ドイツの「Wunderwerk」などが人気ですね。
―― 個人的に好きなブランドは?
「Vivienne Westwood」のパワフルなメッセージが好きだし、「Stella McCartney」のスタイリッシュで着やすいコレクションも好き。きちんとメッセージを発信しているブランドが好きってことかしら!
あと、ずっと「Studio JUX」のファンなの。北欧デザインのように飽きのこないシンプルなアイテムに、アムステルダム的なちょっと小生意気な感じのヒネリがあるところが大好きよ。ネパールのカトマンズで自社工場を建ててじっくりものづくりをしている姿勢も好きだわ。
―― 直近の予定は?
デ・ハーレンに新店舗をオープンしたところなの。デ・ハーレンはロンドンみたいなエリアよ。そんな刺激的な場所にお店を持てたことはとてもうれしい!
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