株式会社ピースダイヤモンド(所在:神奈川県横浜市、代表取締役:村上千恵)は、2015年7月1日にダイヤモンドの新しい価値基準「4C+FT」を発表。同基準で評価されたダイヤモンド使った商品をオンラインショップで販売開始した。
固い絆や愛の象徴として用いられるダイヤモンド。しかし一方でその採掘やカットの現場では児童労働や強制労働、さまざまな暴力、環境破壊の問題がある。ダイヤモンドを売った資金で武器を購入し、紛争の資金源になる「ブラッド・ダイヤモンド」の問題もいまだ存在する。
しかし、ダイヤモンドが手に届くまでの間のサプライチェーンは非常に複雑。どういったルートで生まれたダイヤモンドなのか、一般消費者が知るのは困難な現状がある。
この問題の解決に向け、ピースダイヤモンドが提案する「4C+FT」基準では、倫理性(フェアネス)と追跡可能性(トレーサビリティ)も基準にする。従来のダイヤモンドの評価基準「4C」に加え、総合的な美しさの評価とする。
「4C」は、米国宝石学会(GIA)が考案した国際的評価基準で、カラット(重さ)、カラー(色)、クラリティ(透明度)、カット(輝き)の4指標で評価される。
これに加えてピースダイヤモンドが提案する「+FT」のうち、「フェアネス」はダイヤモンドが採掘された鉱山と、カットされた工場の操業に関する倫理性を5段階で評価。第三者機関によって認証されている「ランク5」が最大。最低の「ランク1」は、紛争の資金源にならず、人権侵害がほとんどない地域で採掘・カットされており、その情報が訪問・口頭で入手可能であることとする。
「トレーサビリティ」は、ダイヤモンドが採掘された鉱山・カットされた工場を明らかにすること。鉱山名とカットされた工場の地域名を公開することで提示していくという。
村上氏は今後について次のように話す。
「+FT」が、ダイヤモンドを選ぶときの価値基準として浸透するよう努力していく。これから販売パートナーや協力パートナーを募集し、「+FT」ランクの高いダイヤモンドを、一人でも多くの方にお届けしたい。
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