使い捨ては便利だけど……「ファストファッション」についてのインフォグラフィック

2015. 4. 22
「Modavanti」より許諾を得て掲載

Alexandra Heinzおよび「Modavanti」より許諾を得て掲載(注:「20Billion」は、「20Million」の間違いとのこと。最新版では、修正されているようです。)

2014年発表のものですが、ニューヨーク在住のデザイナー・Alexandra Heinzさんが制作したファストファッションに関するインフォグラフィックです。「ファストファッション」とは、最新の流行を採り入れながら低価格に抑えた衣料品を、短いサイクルで世界的に大量生産・販売するファッションブランドやその業態のこと(※wikipedia)。その背景構造を説明しています。

アメリカでは、2番目に大きい消費部門。国民一人ひとりが毎週1枚新たに購入している計算になりますが、その傍らで、毎年およそ1270万トンもの衣類が捨てられています。

自給率は75%(1970年)から2%(2013年)まで低下しており、いまはバングラデシュや中国などコストの低い国からの輸入に頼っています。それにより65〜75%の高いマークアップを設け、小売企業の利益率は倍増しました。

製造を担う国々、ここではカンボジア、バングラデシュが例示されていますが、その労働者は、最低賃金以下の時給で働いています。さらに特徴として、①勤務時間の大幅な超過、②過密な人数が一つの工場内で働いていること、③倒壊事故に代表されるような事故が起こりやすい、不安要素の多い工場設備、が挙げられます。

つまり、消費者にとっては使い捨てのしやすいローコスト品であっても、製造を担う人々にとっては、労働コストが非常に高いものになっている、ということがこのインフォグラフィックでは説明されています。

「Modavanti」より許諾を得て掲載

Alexandra Heinzおよび「Modavanti」より許諾を得て掲載。中国とバングラデシュの賃金は、ニューヨークと比較するため、毎週40時間労働に換算。実際にはもっと多い時間働いている。(注:「20Billion」は、「20Million」の間違いとのこと。最新版では、修正されているようです。)

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