『エシカルファッションを取り入れる』って、実際どうすればいいの? エコなものじゃなきゃだめ? オーガニックじゃなきゃだめ? ――そんな疑問を持つ方も少なくないのでは?
いえいえ、エシカルなおしゃれって実はすごく簡単、「100%エシカル」じゃなくていいんです! いつものワードローブにちょっと視点をプラスして、60%くらいの力かげんで十分。
実際にエシカルファッションをデイリーに楽しむ、オーガニック&フェアトレードのレディースブランド「INHEELS」の共同設立者・Yukaさんの1カ月のスタイルを毎日ご紹介!
Day23 ストーリーのあるものに囲まれてみる
ローンチパーティーを来週に控え、いまはD.I.Y.(日曜大工)。額にペンキを塗って、それにやすりをかけてアンティークっぽくしたり、商品を磨いたり、とにかく「INHEELS」の世界観をみなさんにお伝えするにはどうしたらよいか、考えて作っています。近くに東急ハンズもあることだし、探すより作る方が早い! 大山氏と一日中アイロンがけや糸切、革磨きやマネキンを使っての写真撮影と、ばたばたと動いていました。
そして夜は有楽町にある外国人記者クラブにて「カンボジアコットンクラブ」の会合。メインのメンバーは私を含めて5人で活動しているのですが、それぞれが私のように他にもたくさんのビジネスをしている超多忙なメンバー。私が活動に参加して以来初めて、5人が全員1つのテーブルを30分間だけ囲むという天体ショー的な瞬間がありました。このメンバーから得られる知見とネットワークの広さには計り知れないものがあります。
家に帰って、有機農薬作りの資料翻訳作業。エシカルファッションの上流も上流、オーガニックコットンの畑の土壌づくりの話です。勉強になる……。
インドの人みたい、と言われますがこれはイギリスのエシカルスタイリスト・Lucy Haveyのチャリティセールで買ったドレス。レトロな柄が好き。レギンスはもともと持っていた「H&M」のものの生地がダメになり、分解して型紙をコピーして作った2世です。
ちなみに後ろの絵は最近美大の日本画科を卒業した(笑)母の作品。カーペットはロンドンのカムデンタウン内のマーケットで仲良くなった人の店で買ったアフガニスタンの手織り。なんだかそれほど意識しているわけではないけれど、ストーリーのあるものに囲まれていると、金銭的な意味ではなくてちょっと生活が豊かになった気がします。