『エシカルファッションを取り入れる』って、実際どうすればいいの? エコなものじゃなきゃだめ? オーガニックじゃなきゃだめ? ――そんな疑問を持つ方も少なくないのでは?
いえいえ、エシカルなおしゃれって実はすごく簡単、「100%エシカル」じゃなくていいんです! いつものワードローブにちょっと視点をプラスして、60%くらいの力かげんで十分。
実際にエシカルファッションをデイリーに楽しむ、オーガニック&フェアトレードのレディースブランド「INHEELS」の共同設立者・Yukaさんの1カ月のスタイルを毎日ご紹介!
Day15 古着の着物でアウトロー・女将ルック
今日は、今度一緒にパーティーをホストする香港のエシカルジュエリーブランド「Edge of Ember」のLynetteとミーティング。夜は、友人のYちゃんが企画したファッション関係者の飲み会へ。どんな人が来るのか全く見当つかなかったけれど、クリエイティブで美しい人々と素敵な時間を過ごすことができました。
そんなこの日着ていたのは、自分では「女将」ルック、大山に言わせると「おせんべいの包み」ルックというコチラ。
というのも、この緑のジャケット、古着の着物なのです。
誰かが昔着ていたけれどタンスの肥しになっていたもので、実は虫食いなども結構あります(そこはちゃんとかがります)。このストライプの配色に惚れてソファのカバーにでもしようかと思って買ったのですが、 着てみると意外とかわいい。そのまま、ジャケットとして活用することにしました。なんだろう? これを着るとなんだか自信がつくのは、この和顔の自分になんだかやっぱり似合っている気がするから……? やっぱり日本人です(前を閉めると本当に「女将」みたいになります)。
やっぱり着物といえば、髪はアップ。アップと言えばこのフリンジピアス――ということで、「INHEELS」のフリンジピアスを脇に添えます。
中に来ている黒いタンクトップは特にエシカルではありません。着心地がいいのでいつも着ているうちに、さすがに生地がダメになってきました……。何かほかに活用方法はないか?? 結局雑巾にしてしまうしかないのか……。
細ベルトは「INHEELS」のために食肉副産物の革(そのためだけに動物を殺さない)を使い、環境負荷の低いベジタブルタニングという手法でなめした革で作ったもの。ただ、最終的に革のクオリティがこの細いデザインには十分ではなく、残念ながら商品化に至りませんでした。売りはしませんが、作ってしまったものは自分で使います!
クラッシュジーンズはロンドンのカフェの初任給で買った思い出のもの。靴は特にエシカルではありません。でも持っているクラッチバッグはヴィンテージ。寂しかった(笑)去年のクリスマスに、カムデンのマーケットで買った思い出の品です(→これを買ったときのブログエントリー)。このバッグを買ったときの寂しい気持ちと、逆にカムデンというコミュニティに支えられていたあったかい気持ち、忘れません。