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そろそろあったかいアウターを準備する季節になってきました。そんな季節に用意したくなる一つに、ダウンコートがあります。その温かさの秘訣は、やっぱりふわふわの羽毛の効果。ダウンウェアに用いられるのは、主に水鳥の胸元の羽毛です。水鳥の羽毛が体温の低下を防ぐよう空気を含みやすい性質を持っているため、体温で暖められた空気を含んだダウンが、いつまでも身体を温め続けてくれます。
需給バランスの変化で安定供給できないダウン
その水鳥ですが、現在、世界的に需給バランスが崩れ、羽毛価格も高止まりしています。中国での鳥インフルエンザの感染拡大で、羽毛の原料であるアヒルやガチョウなど食用の水鳥の処分が増える一方、同国をはじめとする新興国では、富裕層・中間層が拡大し、良質な羽毛製品に使われるダウンの需要が高まっているそう。また、擬似羽毛や未洗浄のリサイクル羽毛の混入も増加し、安心・安全品質のダウンを安定価格で提供することが難しくなっているといいます。
ダウン需要の増加と原料不足の状況が続き、羽毛の調達が多様化する中、三陽商会では、欧米ではすでに一般化しつつあるという「羽毛のリサイクル」に着目。これを日本でも広めようと、今冬、衣料品で初めて再生羽毛「グリーンダウン」を使用したコートを作りました。
実は100年以上使えるものなのに、使い捨てはもったいない!
実は羽毛は、メンテナンスを加えれば100年以上も繰り返し使える丈夫な素材。にもかかわらず、これまで日本国内では使い捨てにされることが多かったのです。三陽商会ではこれを回収し、取り出した羽毛に独自の洗浄回復技術を施し、さらに選別して良質なダウンだけを使用して、再生羽毛「グリーンダウン」として新たな製品に仕立て直しています。羽毛を再生させる技術を行うのは、三重県にある河田フェザー株式会社。これにより、質の良い羽毛も安定的に供給できるようになるほか、環境にもやさしい方法になります。
着なくなったダウンを回収します!
三陽商会では、再生羽毛「グリーンダウン」を使用した製品の販売に加え、環境保全につながる持続可能なものづくりを目的に、ダウンの回収を始めます。第一弾として、今年11月1日(土)~3日(月)の3日間、大阪の万博記念公園東の広場で開催されるイベント「第22回 ロハスフェスタ in 万博公園」の会場内主催者ブースで、ダウンコートや羽毛布団等の羽毛製品の回収を実施するそう。また社内でも回収ボックスを設置し、社員からも広く集めていくといいます。日本ではあまり知られていない「ダウンはリサイクルできる循環資源である」ことを広めていきたいという三陽商会の取り組み。着なくなったダウンコートがある方、ぜひ持ち寄ってみませんか?
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