【連載】Liv:ra 小森優美のライフスタイルD.I.Y【全10回】

人生の目的地を決めてみよう

目的地が分からないと、どんな地図があってもゴールに辿りつけませんよね。「今日は○○を食べよう」とか「今日中にこれだけの仕事をしよう」とか、日常生活の中でも何をするにしても、ある程度目的地を決めます。それは、何かをやり遂げるときには目的地を決めたほうが、そこに向かっていきやすいからだと思うんです。

けれど、人生の目的地を決めているという方は、どのくらいいるでしょうか?

自分の幸せとはどんなものか振り返ってみる

情報化社会ではなんとなく生きていると、道を歩いているだけで情報が入ってくるので、気づかないうちに他人や企業の価値観を自分の価値観だと勘違いしてしまう場合が多々あります。

それはとてももったいないことだと思うのです。本来、自分の人生は自分だけのもので、価値観は自分だけのオリジナルのものであるはずです。ほかの誰かの価値観を生きるということは、自分に嘘をついていて、知らない間に自分自身で自分を傷つけてしまう行為のように感じるのです。

©Yumi KOMORI

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もし人生の目的地がぼんやりとしている人は、自分にとっての幸せはいったいなんなのかをゆっくり考えてみませんか? 自分が何をしているときに幸せを感じるか。

それが分かれば、ただその幸せを追求していくだけで人生はうまくいくようにできていると思うのです。

人生の目的地といえば仕事や夢のことを考えるかもしれませんが、それだけではなくて、たとえば住むところ。

日本は一昔前までは都会に人が集まっていっている状態でしたが、ここ最近は東京に進出する人もいれば、Uターン・Iターンで田舎に引っ越す若い人も増えていますよね。どちらが正解、という話ではないと思うのです。どちらが自分にとって幸せか、が大事なんだと思うのです。都会で大勢の人と大きな仕事をしたい人はそうすればいいし、田舎でのんびりしたい人はそうすればいい。

もっと言えば、大きな仕事も地方に引っ越ししたってできるかもしれない。家は沖縄で仕事は東京、なんて人もいますよね。

溢れる選択肢に気づいてみる

私が言いたいことは、「これからは地方が熱い」とか、そういうことではありません。もし現状の生活に満足していない人がいれば、「いまの時代には想像以上の選択肢に溢れているよ」ということが言いたいのです。どこでだってなんだってできます。たくさんの人が、「既存の価値観ではなく、自分の価値観で自由に選ぶことができる」と気づいて行動することで、個人も社会もより良く変化していくのではないでしょうか。

住む場所だけではなく、仕事や生き方を自分の幸せを基準に決めていくことが、本来の自然なあり方であり、自分の人生をつくるうえでとても大切なことになっていくだろうと感じています。人は幸せになるために生きているのだと、私は思うからです。

目的地に到着するにはいろいろな道があります。最短で到着する道、ゆっくりのんびり行く道、曲がりくねった道、どの道を選ぶのかはそれぞれの自由です。だけど、その道の途中で何が待っているかは私たちには想像ができません。分からないことがあるーーそれは人生の楽しみの一つでもありますね。しかし、確実に分かっていることは、目的地さえ決めていれば、いつかはそこに必ず到着する、ということです。

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