天才と呼ばれる人は、「好きなことをやり続けた人だ」といわれています。好きなことをするというと、好きな「仕事」をすることに直結しがち。
ですが、今回はもう少し身近な「好きなこと」に焦点を当ててみましょう。
あなたの好きなことはなんでしょう? 歌うこと? 踊ること? 絵を書くこと? 本を読むこと? 友達と遊んだり、お酒を飲むこと?
好きなことがすぐに思いつかない人は、小さい頃好きだったことを思い出して見ましょう。いったい何をすることに喜びを見出していたでしょうか?
私たちは年を取るにつれ、「好きなことをやって生きてなんていけない」「みんな頑張っているのに楽しんだら申し訳ない」「下手だから恥ずかしい」……なんて、周りの評価や世間の目を気にして自分の好きなことを押し殺してしまうことがあります。しかし、世の中のためになるその人の特技は、好きなことの中に隠されているのではないでしょうか。もしも特技が好きなことと同義であるならば、実は私たちは好きなことを通して社会に貢献することができるのです。
それはすぐに仕事に直結するものではないかもしれません。でも、もし笑うことが好きであれば、ただ笑顔でいるだけでも人に幸せを与えることができます。掃除が好きであれば、人を気持ちよくさせることもできます。これは一見小さなことのように見えますが、自分の好きなことで人を気持ちよくさせる特技って、実はとっても偉大なことだと思いませんか?
そんなふうに、小さなことから目の前の選択を常に好きなもので選んでいくと、楽しみながら自然に自分だけの特技を人や社会のために使う道ができていくと思うのです。そして同時に、誰もが生まれ持った天才性を発揮していくのではないでしょうか。好きなことをしてまず自分自身が気持ち良くなって、人からも尊敬されて、人や社会に貢献できて、お互いに感謝が生まれていく……なんて素敵なループなんでしょう。
しなければいけない嫌なことよりも、多くの人ができるだけ好きなことを選択して生きていくことで世界は素晴らしい才能に溢れ、その才能を分かち合うことで、社会は平和になっていくのだと思います。