Ayesha Siddequaには中東のファッションシーンに対して夢がある。そしてそれは「グリーン」な夢だ。
インド出身のAyeshaだが、現在はドバイに在住している。CSRについて修士を修めた彼女は、中東の女性向けにサステナブルなファッションが少ないことに疑問を持った。
ピース・シルク、バンブー、そしてその他のエシカルな素材を広く研究したものの、それらを用いた選択肢が中東の女性向けに用意されていないのだ。
そこで、彼女は自身のレーベル「Future Fashion」を立ち上げることにした。
これは、ムスリム女性に特化したエコなファッションビジネスプラットフォームで、Ayeshaがクリエイティブ・ディレクターを務めている。
エコな素材で、アラビア半島の伝統的な民族衣装で黒い布で目と手足の先以外を全て隠す「アバヤ」のラインを作ったりするほか、「Kevin Muscat」や「Joyce Pilarsky」など、Ayeshaお気に入りの西洋ブランドのものをキュレーション販売などしたりしている。
素材には、バンブーやオーガニックコットン、木材パルプや大豆由来のサテン生地、ピースシルク、リサイクルポリエステルを使用。染めも環境負荷も低く、天然由来のものを使用している。生産も中東で行い、ローカル性を重視している。
Ayeshaは現在、オリジナルのエコ・アバヤを自社サイトで販売しているが、UAEで4月に開催される「Green Festival」にも出展し販売する。この「Green Festival」は、政府が後援した初のエコファッション・ショーで、中東市場に食い込みたいブランドの飛躍を支援している。出展したブランドは、プラットフォームとしての「Future Fashion」のマーケットプレイスにも登場する。
中東でエコファッションを推進する数少ないリーダー、Ayeshaの夢は着実に実現に向かっている。