2013年はエシカルファッションにとって良いこともありましたが、悪いこともありました。なるべく良い面に目を向けながら、2013年を振り返ってみましょう。7〜12月の後編はコチラ!
1月 January
成長! Vivienne Westwoodがファッションに革命を呼びかけた!
2013/2014AWのメンズコレクションを発表後、Vivienne Westwoodがメッセージを発表。そのメッセージとは、「賢く選び抜いたアイテムを長く使っていきましょう」というもの。
2月 February
成長! 世界最大級小売企業・Wal-Mart(ウォルマート)が「下請け・絶対NG方針」を発表
2012年11月、112名の命を奪ったバングラデシュでの火災事故を受け、Wal-Martは許可無く下請け工場を利用するサプライヤーは即刻契約を破棄する方針「Zero Tolerance Policy」を発表しました。
3月 March
スポーツウェア大手Pumaが「ゆりかごからゆりかごまで」コレクションを発表し、リサイクル体制を強化
素材がほぼ生分解性またはリサイクル可能な素材でできたシューズ、アパレル、アクセサリーのコレクション「Incycle Collection」の販売を開始。同時に、同社の店頭回収サービス「Bring Me Back(ブリング・ミー・バック)」もスタートし、完全循環型のしくみを整備すべく大きな一歩を踏み出しました。
4月 April
失敗! ラナプラザビル倒壊事故
2013年4月24日午前9時頃、バングラデシュの首都ダッカ近郊サバールでラナプラザ・ビルが倒壊し1,127名が死亡、1,500名以上が負傷しました。この8階建てのビルには5つの衣料工場が入居しており、およそ2500名以上が勤務していました。このビルは違法建築ということで、前日には当局が避難を命令していました。しかし、衣料工場経営者はこれを無視し操業を続けたうえ、同工場では1日欠勤すると3日無給で勤務しなくてはならないために工員も出勤せざるをえない状況だったそう。その結果、大きな悲劇を生みました。
5月 May
成長! 飢餓をなくそうと呼び掛ける「IF CAMPAIGN」がスタート
Erin O’Connorを始めとするセレブが100%リサイクル素材でできたリストバンドを着用して注目を集めた「IF キャンペーン」がスタート。1つ購入されるごとに1〜1.5ポンドが寄付されるという取り組みでした(現在は販売終了)。
6月 June
失敗! MangoとBenneton、バングラデシュでの倒壊事故への保証はなしと発表!
ラナプラザビルに入居していた工場はほどんどがハイストリートブランドの服を製造していました。それを受け、独立した安全点検を実施し公的な報告書を作成すること、必要な修理や改修の実施、ブランドと小売業者はそれらにかかる費用を負担する責任などを求める「Bangladesh Safety Accord(バングラデシュ安全協定)」への調印を企業に求める署名活動(※リンク先は日本での署名活動)にも9万人以上が署名し、名だたる企業が受諾してエシカルな消費を求める動きが活性化していました。
そんな中、MangoとBennetonが同事故被害者への保証を拒否。貧困をなくすために活動するイギリスの団体「War on Want」がそれに対する抗議として、2社の店舗の前でデモを行ったのが7月でした。
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