こんにちは! ニューヨークはもうすっかり冬本番、氷点下にまで気温が下がる日も多くなってきました。でも街にはデコレーションやイルミネーション が鮮やかに輝き始め、ホリデーシーズンの到来を感じます♪
さて、今回は「Fashion on the Factory Floor」というイベントにやってきました! これは、地域雇用の活性化やニューヨークのファッション業界を盛り上げようとするデザイナーが集まり、ジュエリーや洋服の販売だけではなく、ハンドメイドのジュエリーづくりや、縫製のテクニック講座などさまざまなイベントを行うもの。今回はその中でも、気になったエシカルブランドを紹介したいと思います。
Dress Reform
まず初めに訪ねたのは「Dress Reform」。ブルックリンを拠点にするデザイナー・Krystal Hoffackerさんによる自然体かつ上品なブランドです。オーガニックコットンや麻を用いて作る彼女のコレクションは2010年からスタートし、今年で3年目になります。
特に気になったのは、オーガニックコットンデニムを用いたジャケット(写真左)。発色がとてもきれいで、触り心地・着心地もばつぐんです。写真中央はローシルク(※繭から繰ったままで精製していない絹糸)生地の ワンピースです。写真右はユニセックスタイプのTシャツ。 男性が来ても良いし、女性がオーバーサイズで着てもかわいいので、きょうだいや彼氏彼女でシェアしても。ユニセックスも、もしかしたら新しいエシカルのかたちかもしれないですね♪
Launch by Susan Young
次に訪ねたのは「Launch by Susan Young」。デザイナーのSusan Youngさんは、60〜70年代のスタイルにインスピレーションを受けつつ、独自のデザインを展開しています。
彼女は、もう一度ニューヨークのファッション産業を活性化させ、雇用の増加にもつなげたいという強い気持ちから、全ての過程で徹底してMade in NYCにこだわっています。彼女いわく、特にここ数年、 ファッション産業・製造業を国内に取り戻す動きが強まっているそうです。
N + A New York
「N + A New York(エヌ・アンド・エー・ニューヨーク)」は日本人姉妹の菅原規子さん、章子さんがデザイナーを務めています。
日本人らしい繊細でエレガントなデザインが人気のジュエリーブランドです。廃棄として出た金属をリサイクルして使用したり、ディスプレイもハンドメイドで作るなど、随所にこだわりが見られます。
Fanmail
最後に訪ねたのは「Fanmail」です。Charlie Morrisさんがデザイナーを務めるこのブランドは、2013年の6月にスタートしたばかり。Charlieさんは繊維から洋服になるまでの過程がサステナブルで安全だということを、お客さまにきちんと見せ知ってもらうことが大事だと考え、素材から縫製工場まで厳選しています。
生地にはオーガニックテキスタイルの世界基準であるGOTSに認定されたオーガニックコットンを使っています。生地を染める際も、布上で化学反応を起こして固着させる「反応染め」という手法を用いているため、環境にインパクトのある化学製品の使用を避けられ、水の使用量も減らすことが可能となっています。染色後は、ストーンウォッシュなど環境にダメージの強い手法ではなく、エンザイムウォッシュという手法で繊維を柔らかくする加工を行っているそうです。
どのブランドも作り手の思いが込められていて、見ているだけでもわくわくします! そして、みなさん環境への配慮や雇用の活性化など実にさまざまな思いを持って活動されていて、ブランドの数だけエシカルへの取り組み方があるんだなと感じました。若いブランドが多いのでこれからの活躍も楽しみです! みなさんもぜひチェックしてみてくださいね♪