池谷友秀の写真展「-BREATH-」が11月22日(金)から12月1日(日)までtokyoarts galleryで開催されている。本展では「水」をコンセプトに、人間=生物の「生きる」姿が表現されている。今展覧会ではオリジナルプリントの展示販売のほか、こだわりぬいて作成した写真集も販売される。
私は「コントロール」をテーマに作品を制作しています。
「人間が決してコントロールできない」ものの象徴の一つとして水がある。
私は以前から、趣味のスキューバダイビングで色々な国の海に潜ってきた。その間に、“水”というものについて、色々と思いを巡らせる機会が多くあった。水中から見る太陽の光の美しさ、水中で生きる生物の日常、その世界をひとときだけ見せてもらう人間としての自分。私達人間は多くの装備を身につけ、様々な危険やリスクにも注意を払えば、水を私達に従える事ができると思っていた。しかし人間は水中では決して生きられない。そして人間は水なしには決して生きられない。
水が生き物を育み、なおかつ生き物の命を奪う。しかし水は“創造”でも“破壊”でもなく、あくまでただの水として存在している。ただの“水”として存在しながらも、非常に哲学的であるその存在に、私はますます魅了されるばかりだった。それをどうしても表現してみたいという熱意が、フォトグラファーになる大きなきっかけの一つとなった。
その為に、水に関する作品がとても多い。
水と人間の姿を通して、「生きる事」を写真の中で表現していきたいと思っている。池谷友秀
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