名物トレーナーはなぜ食い殺された? 水族館の裏を追うドキュメンタリー Blackfish が話題

2013. 11. 26

2010年、世界でも最も有名なアメリカの水族館「SeaWorld(シーワールド)Orlando」でシャチの名物女性トレーナーだったDawn Brancheau(ドーン・ブランショー)がTilikum(ティリクム)というシャチに手を噛まれ、そのまま水に引きずり込まれて溺死したという事件が全米を駆け巡った。動物たちも幸せに暮らし、トレーナーたちも安全なはずだと思われていたのに、なぜ?

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Blackfish(ブラックフィッシュ)」は、その疑問を追求するドキュメンタリー。アメリカ、イギリスでの公開以来、楽しいはずの水族館の冷酷な裏側が「まるでスリラー映画」と話題となっている。ディスカバリー・チャンネルやナショナルジオグラフィックで作品を発表し続けてきたドキュメンタリー映像作家・Gabriela Cowperthwaiteが、元捕鯨漁師を訪ねて衝撃的なインタビューを行うほか、ストレス症に苦しんだティリクムの生涯を追う。

Gabriela Cowperthwaiteは、本作を撮る動機をこのように語っている。

何かがおかしい。なぜ、知能も高く穏やかなはずの動物が、自らに餌を与える手を食いちぎるのだろう? 私は活動家ではなく、一人の母として疑問が拭えなかった。ちょうど子どもたちをシーワールドに連れていったことがあったから。

本作は、人間がまだ何も動物たちのことを理解していないということを痛感し、人間と自然の関係性を見直すきっかけとなる映画だという。

日本での公開は未定。オンラインでDVD/Blu-rayが発売中。配給:DOGWOOF。

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