10月22日、ヨーロッパ16カ国の諸機関・団体が加盟するネットワーク「The Clean Clothes Campaign(ザ・クリーン・クローズ・キャンペーン; 以下、CCC)」が、最低賃金と実際の生活に必要な賃金「生活賃金」とを比較するインフォグラフィックを発表した。
生活賃金は、標準的な労働時間で得られるべき賃金で、その中で住居、教育、ヘルスケアのほか、不測の事態に備える貯蓄などもするのに十分な賃金のこと。この場合、本人の家族にもそれらを提供できるに足るものであることが必要であると考えられている。同団体は、生活賃金についてのインフォグラフィックも併せて発表している。
昨今のアパレル生産を支えるアジア各国では物価の上昇が激しく、これまでの「最低賃金」では労働者は生活できなくなっているのが実情だ。例えば、「Asia Floor Wage Alliance」によれば、カンボジアの生活賃金は月・283米ドル必要で最低賃金の4倍必要という計算になっている。
CCCでは10月21〜28日の間、生産を担う国で生活賃金を支払うよう企業に訴えるキャンペーンを実施し、現在もサイト上で署名を募っている。
コメントを投稿するにはログインしてください。