【連載】我的上海的生活【全10回】

広州の巨大生地市場へ潜入!

A Picture of $name 斉藤 霞 2013. 8. 5

你好! 暑いです! みなさん夏バテなどしていませんか?

私は会社を辞めてから2カ月間、中国語の学校に通っていました。朝から夕方まで授業を受けるのは久しぶりだったので、正直、仕事よりハード(?)に感じてしまいました……。毎日帰宅するなり宿題……しながら居眠り……。そんな慌しくもとても充実した毎日を過ごせたのは、語学学校が大学内という環境の良さと、素敵な先生方と優秀なクラスメイトに恵まれたお陰だと感謝しています!

授業では中国の文化や歴史についても触れ、未知の新しい発見がたくさんありました。たとえば、あらためて日本語の語源を知る……同じ漢字でも、元々の意味は日本語と異なっていたり、それから昔から伝わるいろいろな伝説……七夕のお話のオリジナルは中国なのですが、小さい頃に聞いたそれとは内容がちょっと違っていたり。中国4000年の歴史は日本に伝わり、日本の風土に合わせてこんなにも変化したんだなーと身をもって感じました。おもしろいことなんですが、中国語を学んでやっと、日本語が理解できたように思うのです。中国はパクリ商品が多いとかいうけれど、そもそも日本語はパクリだらけだったんだなーと。

この2カ月間は日本と中国の深いつながりをあらためて実感することができました!

広州の巨大生地市場へ!

さて、第8回目の今回は、中国・広州にある巨大な生地市場についてご紹介したいと思います。アパレル関係の仕事をされている方なら、訪れたことがある方もいらっしゃるのでは?

広州は上海から飛行機で約2時間半、東京からは約5時間半の距離で、中国の南に位置し、北京・上海に次ぐ大都市としても知られています。ここにある生地市場は、中国国内の生地屋のショールームのような役割を持ち、たくさんの生地や付属品を見ることができます。

広州国際軽紡城の外観

広州国際軽紡城の外観

在庫のある生地を購入してすぐにでも生産したいとき、デザイナーの企画・提案資料集めのときなど、さまざまな目的で世界中からお客さんがやってきます。私も在職中には2カ月に1回のペースで出張にきていました。

私がよく行っていたのは「広州国際軽紡城」という巨大なビルです。このエリア一体が大きな繊維市場になっているのですが、特にこのビルはフロアごとに毛織物、綿織物、合成繊維、カットソーなど大まかに分類されているので探しやすいのが特徴です。

素材を求めて! フロアのめぐり方◎

生地のフロア

生地のフロア

まずビルに着いたら目的の生地がありそうなフロアへ移動。当たり前ですが、どこを見回しても生地屋、生地屋、生地屋……と、ズラリと並んでいるのです。初めて来たときは、この店舗の数に圧倒されました。

各店は店内や通路に「スワッチ」と呼ばれる見本(※台紙に少し生地をカットして張ったもの)を置いています。これはタダでもらえます。気に入った生地があればそれをもとに生地規格や在庫状況などを確認します。その場で交渉しなくても、スワッチを持ち帰ればその店の連絡先が書いてあるので後日連絡できます。またその場に生地在庫があれば、サンプル用として着分だけでも購入可能です。

そんな感じで1日中隅から隅まで見て回ります。ピックアップしたスワッチはだんだんと多く重くなっていくのでキャリーケースを引きずりながら移動することも。

生地スワッチ

生地スワッチ

→Next:続いて付属品エリアも。これら価格はどのくらい? そのワケは?

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