【インタビュー】末吉里花の笑顔の秘密とは? 旅を続けた先で見つけた「エシカル」

2018. 1. 22

TBS系「世界ふしぎ発見!」のミステリーハンターを務め、10年以上エシカル/フェアトレードについて、力強くメッセージを発信し続けている末吉里花さん。そのハッピーオーラが憧れ!

2016年には一般社団法人エシカル協会を立ち上げてますますパワーアップ。第一線で活躍し続ける末吉さんの元気と笑顔の源は……? その素顔に迫ります!

新年。フレッシュに潤う心のサプリのような、珠玉のハッピーワードに包まれて!

末吉里花(すえよし・りか)さん。
アメリカ合衆国ニューヨーク市生まれ、神奈川県鎌倉市育ち。慶應義塾ニューヨーク学院、慶應義塾大学総合政策学部卒業。1996年度ミス慶應。TBS系『世界ふしぎ発見!』のミステリーハンターとして世界各地を旅した経験を持つ。 著書に『祈る子どもたち』(太田出版)。新刊『はじめてのエシカル』(山川出版社)。現在は、フェアトレードやエシカルを中心に活動を展開し、日本全国の企業や自治体、教育機関で講演、各地のイベントでトークショーを行う。

―― 10年以上エシカル/フェアトレードについて力強くメッセージを発信し続けています。そもそものきっかけは?

2005年初頭にフェアトレードと出合ったときをスタートとすると、もう13年たちますね……早い!

ピープルツリー」の創設者であるサフィア・ミニーさんと出会い、「フェアトレード」を知りました。『世界をファッションで変える』というのが、当時の「ピープルツリー」のスローガン。私もファッションが好きだったので、「自分の好きなことを通じて世の中を良い方向に変えられるなら、きっとこれはライフワークになる!」と思ったのがきっかけです。

【左】バングラデシュにある「ピープルツリー」のパートナー生産者団体の一つ、タナパラスワローズで、サフィア・ミニーさんと。
【右】タナパラスワローズで働く女性といっしょに「ピープルツリー」商品のチェック。(提供:ピープルツリー)

―― 「エシカル」という概念を知ってから、末吉さん自身、買いもののしかたなどは変わりましたか?

全く変わりました! 以前は、どんなブランドでも、かわいかったり流行のものだったりしたら欲しかったですし、有名なブランドだったらなおさら欲しかったり。「モノの背景」ということは、全く考えないで買っていました。

この活動を始めてからは、いままで使ってきたものを大切に使い続けつつ、新しく買うなら背景が分かるものを選ぶようになりました。つまり、誰がどこで作っているか分かるもの

食べものも極力、自分の地元で採れたものを選びます。なければ、同じ地方のもの。それもなければ、日本国内のもの。国内にないものなら、海外のもの……ですが、それもなるべくフェアトレードのもの……と探して買っています。

世の中の消費に煽られなくなったので、すごくラクですし、結果的に、自分の節約につながっています。

同じく「ピープルツリー」のフェアトレードの生産者を訪ねてネパールへ。(提供:ピープルツリー)

―― もともと、環境や社会について興味はあったほうでしたか?

正直、なかったんです! ただ、アメリカに住んでいた頃、家族旅行で大自然に触れる機会が多かったのは、ルーツにあったのかもしれません。もちろん、「世界ふしぎ発見!」(TBS系)でたくさんの国を見たことは、大きなきっかけです。

―― 「世界ふしぎ発見!」(TBS系)のミステリーハンターと言えば、世界をナビゲートしてくれる存在。末吉さん自身、旅は好きですか?

ニューヨークに生まれ育っただけでなく、小学生の頃、タイに2年半住んだこともあります。小さい頃からいろんな国に住む機会があったので、「世界を見たい」という気持ちはすごく強かったですね。「世界ふしぎ発見!」もプライベートも含めると、これまで70カ国以上行きました。

ただ、自分で積極的にそういう仕事を目指してたわけじゃないんです。正直に言うと、すごく受け身な性格で、指示されたオーディションを受け、お仕事をいただいて。それを必死にこなす……という日々でした。フェアトレードやエシカルに出合って、初めて、自ら積極的に挑戦していて、そんな自分がいることにびっくりしています。

【上段・右】リビアで。トアレグ族の案内で、サハラ砂漠を3,000キロ縦断しながら取材。
【上段・左】サハラ砂漠。
【左】シベリアのサハ民族のみなさんと。冬はマイナス70度にもなるという極寒の地で、村人の家にホームステイ。
【右】南太平洋に位置する国・バヌアツで。(全て提供:エシカル協会)

―― その中で、「また行きたい!」と思う場所は?

「70カ国」って、まだ世界の1/3しか行ってないってこと! だから、新しいところに行きたいです!

精神的にも肉体的にも一番辛かったのは、タンザニアにあるキリマンジャロ。

キリマンジャロ頂上の氷河の現状をレポートするという仕事だったので、頂上まで行かないと意味がない。途中の宿もきっちり宿泊日が決まっているので、毎日、「途中で断念できない」ってプレッシャーが半端じゃなかったです……。

それまで高尾山しか登ったことなかったので、本当に大変で……もう一度行けと言われたら、いまの年齢ではもう無理かも(笑)!

キリマンジャロを登頂!(提供:エシカル協会)

―― 旅に出るときは、綿密にプランを立てるタイプ? それともノープラン?

一緒に行く人、行く場所によりけり。ヨーロッパやアメリカはノープランですが、途上国の場合は、場所によっては危険ですし、仕事もあるので、綿密なプランを練ります。

ただ、いずれにせよめちゃくちゃ歩きます! ひたすら歩きます! 旅は歩かないと分からないですよね。

あとは、列車の旅も好き。飛行機だと景色が最初と終わりしか見られませんが、景色が連なって移り変わっていくのを眺めるのが好きです。

アムステルダムからパリへ向かう列車から外を眺める。プライベートでは列車の旅を好むそう。(提供:エシカル協会)

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