Vancouver Fashion Weekデザイナーにインタビュー バンクーバー在住「Ghren」のJanine McAughrenに尋ねる同市の魅力

Photography: Courtesy of VFW 2017. 10. 20

ファッションハブとして注目を集めつつあるカナダの都市・バンクーバー。先日行われたVancouver Fashion Weekのデザイナーの中から、特に注目のデザイナーにインタビュー。デザイナーの考えるバンクーバーの魅力とは? ネクスト・イット・ブランドを見つけて!

―― カナダのどういうところが好きですか?

カナダのどこに行っても優しくて興味深いことをしている人たちに出会ったわ。それに、岩場にぶつかって水しぶきをあげる海水や、一面黄金色に輝く草原など、どこへ行っても美しい景色に溢れていること。

―― カナダ、バンクーバーでオススメするアクティビティはありますか?

ゆっくり時間をかけて、全て見てほしいわ。東から西へ、列車で旅してみたり、ロッキー山脈を登ってみたり。草原で雪合戦も! カナダには素晴らしい景色がいっぱりあるわ!

―― なににインスピレーションを受けますか?

自然ね。新しいところに出かけてみるのが好きよ。自然や生活環境の中にある歴史や細かなディテールが好き。

―― リフレッシュしたいときは、行くところ、することは?

バンクーバーはとても住みやすい街。街の中心地、ガスタウン・ストリートに繰り出してクリエイティビティを取り戻したり、海辺で静かに気持ちを落ち着かせたりしているわ。

―― Vancouver Fashion Week(VFW)に参加した理由は?

VFWは、バンクーバーのファッション業界の中心。17年の歴史があり、たくさんの才能豊かなデザイナー、モデルが世界中から集まります。「Ghren」をその一員に加えてもらえるのは光栄だし、バンクーバーの中でしっかり発信していきたいと思っているわ。

―― バンクーバー、ないしカナダはエコな街としても注目を集めています。実際住んでどうですか?

そう思うわ。多くの人が環境問題について認識しており、そのためになにができるかを考え、行動している人も多いと思います。複雑な問題で、まだ理解されていないことも多々ありますが、そうした人たちに向けて広めていく人も多いと思います。

―― 「Ghren」は手仕事の染めを中心に、エコであることにこだわりがあるそうですが、なぜエコにこだわる理由は? また、コレクションを通じて伝えたいメッセージは?

私たちが住む地球は1つしかありません。それを大切にしなければなりません。むやみやたらに消費して廃棄して、その結果どんな影響が地球に及んでいるか、知ることはとても重要です。
「Ghren」は、トレーサブル。どうやってデザインしているか、染めているか、生産しているか、全てたどることができます。「Ghren」のお客さまには、生地を染めるとはどういうことか、どういう工程を経ているのか、ぜひ理解してもらえたら嬉しい。
カナダの西海岸から、社会に対して責任を持って、エシカルな服を作って発信していきたいわ。

―― 18SSシーズンのコレクションのテーマは?

「Ghren」初となるコレクション、「Indigo Shores」は、流れ循環する海と、折り紙の折り目の鋭さからインスピレーションを受けています。天然のインディゴを使って手で染めているのですが、日本の絞り染めの手法で染めています。

手染めのおもしろさは、最後に仕上がったときの模様の出方にあります。どんなふうに仕上げたいかというイメージを持って染めますが、最終的にはそれとは異なる仕上がりになります。でもその一つひとつが、最高の美しさを携えるのです。

―― 最後に、日本の読者に一言!

「見たい」という気持ちがあれば、どこを向いても新しい美しい景色がすぐに広がります。冒険に終わりはありませんよ!

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