アントニオ・パッパーノ指揮、エルモネラ・ヤオが演じる英国ロイヤル・オペラ「蝶々夫人」上映

2017. 5. 11

2017年5月26日(金)より、英国ロイヤル・オペラ・ハウスの人気公演「蝶々夫人」の舞台映像が、今年も順次上映される。

バレエ、オペラともに世界最高の名門歌劇場・英国ロイヤル・オペラ・ハウス。「蝶々夫人」を演じるのは、ソプラノ歌手として世界にその名を轟かせるエルモネラ・ヤオ。「カルメン」や「トスカ」など、プッチーニのオペラには欠かせない演者であるマルセロ・プエンテは、今回ピンカートンを演じる。

注目は、英国のロイヤル・オペラ・ハウスと、ローマのサンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団&合唱団の2つの音楽監督を兼任し、世界的に活躍するアントニオ・パッパーノによる指揮。

©ROH.PHOTO BILL COOPER

「蝶々夫人」は、数々のオペラを手がけたジャコモ・プッチーニの超大作の一つとして知られる作品。プッチーニ自身の作品、「トスカ」初演の際、たまたま観劇したものが「蝶々夫人」であった。イタリア人であるプッチーニは当時英語が全く理解できなかったのにも関わらず、その舞台に魅了され、歌劇化を決意したというエピソードがある。

舞台は、長崎。時は明治にさかのぼる。
そこには若く、美しい、蝶々という名の一人の少女がいた。

アメリカ士官に恋することによって始まる、悲劇の物語。
純情無垢な彼女に襲いかかる闇が、時を超えて私たちに語りかけてくるーー。

日本を舞台にしたあまりにも有名な悲劇の同オペラの作中には、日本の童謡や民謡の旋律がちりばめてあったりと、日本を演出するためのさまざまな工夫も。

他国に住む人々が表現する日本は、一体どのような世界なのだろうか。そして、それほどまでにプッチーニを引き込んだものとはなんだったのだろうか。

5月26日(金)より、東宝東和株式会社の元TOHOシネマズ系列を中心とした全国の映画館にて順次上映予定。

ロイヤル・オペラ『蝶々夫人』

舞台は日本の長崎。若く美しい蝶々は、アメリカ人士官ピンカートンと結婚し輝いていた。
しかし、彼女の幸せな日は長くは続かず、結婚して間もなく夫は日本での任務を終えて母国アメリカに戻らなくてはならなくなる。
蝶々はそれでも、夫が帰ってくる日を待ち続けていた。
3年がたち、蝶々と彼女の幼い息子はピンカートンの乗った船を波止場で待っていた。
彼の帰りを喜ぶ蝶々。しかし、ピンカートンはアメリカで結婚した妻ケイトを連れていた。
二人が日本にやって来た目的は、蝶々とピンカートンとの息子をアメリカに連れて帰って育てることだった――。

【Website】http://tohotowa.co.jp/roh/movie/madama_butterfly.html
〈作曲〉ジャコモ・プッチーニ、〈演出〉モーシュ・ライザー/パトリス・コーリエ、〈指揮〉アントニオ・パッパーノ
〈出演〉エルモネラ・ヤオ(蝶々夫人)、マルセロ・プエンテ(ピンカートン)、スコット・ヘンドリックス(シャープレス領事)、ゴロー(カルロ・ボッシ)

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