2013年に登場した、日本発草木染めのインナー&ファッションブランド「Liv:ra(リブラ)」が2017年5月からリニューアル。
オーガニックコットンとシルクを素材に使うのはそのまま。これからは、新万葉染めをより強く打ち出し、さらに色鮮やかな世界観を表現していく。
コンセプトは、「花の命を着る」。古くから植物は、それぞれの効果効能があると考えられ、生活に取り入れられてきた。ハーブティなどがその代表例。例えば、赤色に染まる「アカネ」には、浄血・活性化の作用が期待できるとされる。
「Liv:ra」では、肌に触れることでもそれら効果効能が期待できることから、「着るたびに生きた花たちのパワーを感じるお守りのような服」を新しいコンセプトに据えた。
このコンセプトを支えるのが、新万葉染め。ローンチ以来、「Liv:ra」では新万葉染めを取り入れており、鮮やかな世界観を打ち出してきた。
新万葉染めとは、草花を分子のレベルまで微粉砕することで、80度以下のお湯で色素を定着させ、草花の色素を生地に落とし込むことを可能にした染めの技術。従来の草木染めでは、100度のお湯で煮出して染色するが、その状態では色素が栄養分になりかけているため、なかなか色が定着しない。そのため、何度も染め直すか、石油系有機溶剤で定着させていた。
また、新万葉染めでは前処理に高タンパクの大豆や卵白、牛乳を使用して色素を定着しやすくし、定着剤には体にやさしい食べられるみょうばんを使用。できる限り人にも環境にもやさしい染色といえる。
これまで鮮やかな色使いやオリジナルプリントなどを用い、カラフルでポップ、キッチュな世界観が「Liv:ra」の特徴だったが、リニューアル後はデザインも単色使いで、いっそう色を強調したものにシフト。大人のポップさを演出していくという。
天然染めのため、やはり色落ちは避けられないが、技術の進歩とともに、徐々に色持ちも良くなってきたとも。ゆくゆくは、染め直しプランなども用意していく。
取り扱いは「Liv:ra」オンラインショップ、セレクトショップ「Channel 01」(下北沢)など。
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