デパートでは出会えない一点ものだったり、流行りの服では出せないユーズド感だったりがヴィンテージの最大魅力。
何軒も回った後に「これぞ理想!」というアイテムを見つけたときの高揚感は、まさに宝探し!
今回はニューヨークのヴィンテージファション・ブランド「Studio-842」のご紹介。オーナー兼デザイナーのニーナ・ドーンハイムが、ヴィンテージへの思いを語ります。
ヴィンテージ・ショップで出会った、理想のドレス!
「やっと見つけた……!」
……と思ったら、ちょっとウェストがキツかったり、袖のフリルが余計だったり。みなさんは、ヴィンテージ・ショップでそんな経験をしたことはありませんか?
「Studio-842」デザイナーのニーナ・ドーンハイムも、こんな経験を何百回と繰り返してきた一人。そしてそれは当然だった。彼女は自身のヴィンテージショップを運営していて、常に服を探していたのだから。
しかしあるとき彼女は思い立つ。理想の服との出会うをただ待ち望むより、自分で作ってしまおう!
想像力というスパイスを
ニーナが立ち上げた「Studio-842」では、ヴィンテージの洋服に手を加えて現代風に蘇らせている。リメイクジャケットからレースの付いたブラウスまで。ニーナの手にかかれば、まるで高級ブティックのラックに並んでいるかのような一品に生まれ変わるのだ。
人や環境にポジティブなインパクトを与えるデザインをしたいって、強く思ってるんです。服を作るときは、まっさらな布から始めますが、私は服を解体するところから始めます。私のコレクションはほとんどヴィンテージ。あとはオリジナルも手がけているわ。
個性がある素材をベースにコレクションを作るのには、ときに数カ月かかることもある。その代わり、完全な一点モノ。ほかのどんな服とも違う魅力が宿る。
studio-842 2017 Fashion Show from studio-842 on Vimeo.
ニーナのアイテムは単なるファッションに留まらない。トレンドにも迎合しない。
必要とされなくなった服。誰も着なくなった服にも、“想像力”というスパイスを加えれば、全く新しく生まれ変わること。どんな服も、まだ「着られる」可能性を持っているということ。それぞれの個性を生かすこと。そしてなにより、誰もが過去とのつながりを持っているということ。
彼女の生み出す「Studio-842」は、そんなニーナそのもののように、革新的で美しく、ロマンティックだ。
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