あの服もこの服も、世には素敵な服がたくさん!「素敵な服がタダで手に入ったら良いのに……」って思うこと、正直ありますよね。それならば「服の交換会」はいかが?
クローゼットも整理できるし、新しい服も手に入るし、友だちとワイワイできるしと、一石三鳥!
でも「タダほど高いものはない」ということがないよう、服の交換会を開くうえで気をつけたいことや具体的なコツを、JillとTarynという2人の交換会エキスパートが伝授します。
「服の交換会」なにが楽しい?
「近くの古着屋で買うのと変わらないじゃん」 ーーぶっちゃけ、そう思うかもしれません。
「NO!」と断言するのは、弊誌(ECOSALON)のシニア・エディター、Jill Ettinger。Jillは「服の交換会」を何度か開催してきたエキスパート。
最大の違いは、元の持ち主がその服に対して感じていた価値を、ありのまま受け取れること。それに、誰かのたんすの肥やしになっていた服を見て、ほかの誰かが「素敵! 欲しい!」とワクワクしている様子を見るのは、とても楽しいですよ。そういう体験は、いっしょにお店にお買い物に行くのとはまた違う醍醐味がありますよね。
「服の交換会」のコツ
1. 持ち寄るアイテムのルールを決める
参加者がみんな同じサイズまたはテイストの持ち主ではないというのがイチバンの懸念。Jillは、SNSを活用しない手はないと言います。
ラクなのは、SNSでグループを作り、みんなにどんな服が欲しいかを事前に投稿してもらうこと。「ペンシルスカートがあれば持ってきて! サイズは8だと嬉しい!」といった具合にね。
女子だけにするか、男女まぜこぜで行うかなど、やり方はたくさん! 「みんなが自由に持ってくる」でもいいし、「誰かが欲しいと言っていたものを、持っている人が持ってくる」のもOK。「服だけ」「靴だけ」と、「アイテムテーマを決めて持ち寄る」など、いろんなやり方があります。どういう服をどう交換するかは、主催者が自由に決めて良いですが、ルールを決めるなら参加者全員が理解しているか気をつけて。
ルールで言うなら、「服の交換会」の醍醐味の一つは、自分がオシャレに対して持ってるルールを壊しやすいこと。似たようなファッションだと思っていた子が、自分では買わないアイテムを持ってくると、挑戦しやすいですよね。
と、Jill。
コツ2. 持ち寄る“方法”もルールを決めよう
Jill同様、何度か服の交換会を開催してきたTaryn Hipwell(※サスティナブルなファッションを発信する団体・Beyond the Labelの創設者)は、持ち寄る際のルールも重要と言います。
ある主催者は、「状態が良いものを、ちゃんと梱包して持ってきて」と、指定していました。確かに、ぐちゃぐちゃな状態の服は誰も嬉しくないですよね。
破れていたりほつれのひどいもの、シミが目立つものなどは控えたほうが◎
コツ3. 余った服の処分には?
コワいのは、「もし服が余ったら」。Tarynは、交換されずに余った服は、寄付に回すこともあるようです。
I:COなどの団体に持ち込めば、リサイクルされてカーペットなどになります。
加えてJillは、「交換会に持っていけないような状態の服は、古着屋に売るのも控えたほうがいい」と指摘します。
ボロボロの服もなんでもかんでもリサイクルショップに持ち込むのは考えもの。ファッション産業は服が余ってるから、リサイクルショップも服が余ってる。しかも、ボロボロの誰も着れないような服がね。
コツ3. アイテムごとのスペースを確保する
TarynもJillも、「服の交換会」を主催するのはたいへん! と口を揃えます。だから、自宅での開催がやっぱりラク。
服がかさむので、事前に家具を動かしたりしてスペースをしっかり確保しておくことが大事。アイテムの種類ごとに分けて置くことができれば、参加者もラクです。
Tarynは、飲みものなどを用意しておくのも、参加者が打ち解けやすいのでオススメと言います。
新年会にオススメ!
じゃあ、いつ開催するのがベスト? 実は長期休暇の中でも、新年会にオススメしたいとJill。その理由は3つ。
①クローゼットを断捨離する
②センスを磨く
③お金を貯める
という新年の抱負あるある3つ全て一気に達成できます。
この抱負は新年会問わず、年中気になること。友だちと一風変わったパーティをしたいときは、「服の交換会」、いかがでしょう?
コメントを投稿するにはログインしてください。