【フォトレポート】ファッションと東北の被災地をつなぐ! 「オーガビッツプロジェクト」第2回・桜の植樹会レポート

Sponsored by Orgabits Photography taken by Takuma Itoi 2016. 4. 27

繊維商社・豊島株式会社のオーガニックコットン推進プロジェクト「オーガビッツ」。より多くの製品に「ちょっとずつ(※混率10%以上)」オーガニックコットンを混ぜ、オーガニックコットンの使用量を増やしていこう、という取り組みです。NPOへ寄付・支援する「オーガビッツプロジェクト」も多数行っており、2013年からは東日本大震災の被災地で桜の植樹活動を行う「NPO法人さくら並木ネットワーク」を支援しています。

2016年3月25日(土)、「オーガビッツプロジェクト」を通じて寄付をしたアパレルブランドのみなさんに呼びかけ、第2回目の桜の植樹会が行われました。

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2回目となるこの日は、合計13ブランドのみなさんと、29本の桜を植えに。
仙台駅に10:30に集合。バスに乗っていざ、会場となる新地町大戸浜地区へ、1時間半の移動を開始します。

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ふだんは、企業の垣根を越えて、いっしょに出かけて作業することはなかなかレア。

まずバスの中では、クイズ大会。「桜をモチーフにしたJ-POPソングで、いままで一番売上が多いのは?」「今回の支援先であるさくら並木ネットワークに、ある歌手の方が売上の一部を寄付することになりましたが、それは誰?」……みなさん、分かりますか?

NPO法人・さくら並木ネットワークは、将来再び起こることが予測される大津波のとき、人々が目指すべき避難の目印になるよう、津波の到達地に桜並木を作るプロジェクトを推進しています。
 2012年の設立から今日まで、約4,000本の桜を植えており、いずれは19,000本を植樹を目指しています。この数は、東日本大震災で亡くなられた方の数でもあります。

クイズを通じて、さくら並木ネットワークの活動などをご紹介するうち、植樹地に到着です。

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大戸浜地区の今回の植樹会場では、さくら並木ネットワークが呼びかけて集まったボランティアさんとも合流。地元の方と県外の方、およそ30人が集まっていました。

まずは、さくら並木ネットワークの吉武信幸(よしたけ・のぶゆき)さんから作業の説明を受けます。

桜を植えるにはまず穴を掘り、掘り起こした土と肥料を混ぜていきます。
 穴に苗木を入れたら、根本に水が溜まりやすいよう土手を作りながら埋めていきます。

ブランド名入りの石板は、木から少し離れたところに設置するとのこと。それは根が張ってくると、石板が押し上げられることがあるから。自然の力は偉大です。

早速、ブランドごとにグループに分かれ、植樹開始。さくら並木ネットワークのみなさんが巡回して、適宜アドバイスをくれるので、みなさんスムーズに植樹を完了していました。

大戸浜地区は漁業が盛んだった町。150戸の家々が軒を連ねていましたが、津波で残ったのは47戸。

そうした被災地という場所で、楽しんで良いものかと最初は戸惑っていたみなさんも、地元の方の「来てくれて嬉しい」「今後も来てくださいね」の声を受けて、徐々に笑顔で溢れるように……。

今日植えた桜は、いずれ咲きます。咲いたら、ぜひお花見に来てほしい。そうして、今後もつながりを持ち続けてもらえると嬉しい。

大戸浜地区区長・濱野重雄(はまの・しげお)さんも、そう呼びかけます。

植樹の後は、地域のみなさんと懇親会へ。

子どもたちを中心にお餅つきも。ファッションブランドの女性チームのみなさんと、地元のお母さんとでいっしょにお酒やお餅を準備して、みんなでおいしくいただきました。

津波が襲った当時の話を伺ったり、ブランドを超えた交流が生まれたり……。

「実際に交流して、被災地への思いが強まった」との声が、ブランドのみなさんから聞かれました。

懇親会の後は、2014年にオーガビッツが集めた寄付によって植えられた桜が、いまどのくらい成長したかも見に行きました。

日当たりや風通しによって、成長の度合いは大きく違う様子。幹が太く太く育っているものもあれば、まだまだ小さいものも。

桜は、一度植えたら終わりではなく、植えた後のケアはもちろん、病気になってしまった木には植え替えも必要。そういったメンテナンスが継続して必要です。

と、さくら並木ネットワークの吉武さんは、植樹地を案内しながら説明します。

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続いて、津波で壊滅的な被害を受けた仙台・荒浜地区にも視察へ訪問。ここは、平野部としては世界最大級とされる高さ10メートルもの巨大津波に飲み込まれた地域。

家の土台だけが残され、覆い隠すように高く伸びた雑草が生い茂るだけ。「何もない」景色に、復興の現状を目の当たりにします。

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オーガビッツが主催する2回目の植樹ツアーは、こうして夕方に解散。

「今年は、地元の方との交流もブランドさんどうしの交流も、盛り上がったことがとても嬉しい」と、振り返るのは、オーガナイズを務めたオーガビッツの福田さん。福田さんは、これからの抱負を次のように語ります。

濱野区長がお話されたように、植樹に1回だけ被災地を訪問するのではなく、今後はみんなで「戻ってくる」企画をやりたい。

オーガビッツの特徴は、一つのブランドだけでなく、たくさんのブランドのご協力を通じて、より多くの方にメッセージを届けていけること。被災地のみなさんといっしょに、メッセージを発信していきたいです。

植樹会を終えて4月に入り、満開に咲いた桜の写真が届きました。この桜の下でお花見をする日が楽しみです。

(Photography:Courtesy of Orgabits)

(Photography:Courtesy of Orgabits)

オーガビッツ

繊維専門商社豊島株式会社のオーガニックコットンブランド。
より多くの人にオーガニックコットン製品を使ってもらえるよう、製品に「ちょっとだけ」オーガニックコットンを混ぜて、オーガニックコットン製品を増やしていくことをミッションにしています。
Website:http://orgabits.com/

ツアーについてもっと詳しく

さくら並木ネットワークと、参加したファッションブランドのみなさんの声を詳しくご紹介!

未来につなげる、人をつなぐ。桜に託すそれぞれの思い。 第2回さくら並木プロジェクト×オーガビッツ植樹会レポート
http://orgabits.com/column/fragments/3420/

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