オーガニックコットンの生理用品……といえば、すぐに思いつくのは布ナプキン。布ナプキンは「一度使ったらやめられない!」という人も多い人気のアイテムですが、洗濯したり持ち歩いたりと、敷居が高い感じがするのも否めません。
2015年11月、「sisiFILLE(シシフィーユ)」から登場したのはオーガニックコットンをトップシートに使用した生理用ナプキン。これは、「オーガニックコットンが良いけど、布ナプキンは使いづらい……」そんな隙間をちょうど良く埋めてくれる、使い捨てタイプのナプキンなのです。
直接肌に当たるトップシートが100%オーガニックコットン(使用原綿・GOTS認証取得)でできており、ふわふわの肌触りがとにかく心地良い! 『「着けていることを忘れそうな軽やかさ」って、まさにこういうこと!』という使用感。「なんだか下腹部が温かい……」という不思議な感覚がしたのも、筆者が試した感想です。
デリケートゾーンに使うものだから、最大限の安全を
オーガニックコットンの良さを最大限生かすなら、ほかの素材もできるだけエコなものをーーそこで、漂白が必要なトップシートには、酸素系漂白という安全性の高い漂白方法を採用。吸収体には石油由来のポリマーではなく、森林認証(SFI、PEFC)のある木材パルプのものを。
その結果、製品の安全性を測る世界的な基準・エコテックス規格100の最上位クラス「クラスⅠ」を、日本で初めて生理用ナプキンで取得。これは、「新生児が口にしても大丈夫」という表現がされるほど安全性が高いと認められています。
加えてそのまま置いておいても、一見そうと分からないかわいいデザインもうれしいところ。グラフィックデザインを手がけたのは、女性誌などでひっぱりだこの田部井美奈さん。部屋やトイレにそのまま置いておいても、空間にやさしくなじみそう。
意外にあるようでないナプキンのチョイス
開発したのは、1995年からオーガニックコットンの輸出入・素材開発を手掛ける株式会社パノコトレーディング。オーガニックコットンを専門で手掛ける会社だからこそできたアイテムといえるかもしれません。
「sisiFILLE」は、オーガニックコットンを使ったライフスタイル・プロダクトを開発する同社のプロジェクト。企画を担当する本田久美子さんは、2歳の男の子の母親。出産後、生理用ナプキンの企画を担当したといいます。
産後の肌が敏感なときに、これまで使っていた生理用ナプキンに不快感があったんです。そこで、前から興味があった『オーガニックコットン製の布ナプキン』を使ってみたところ、その柔らかさと温もりがすごく心地良かったんです。
でも、いざ仕事に復帰してみると「布ナプキンは使い勝手に困る」というのも事実でした。周りの人たちにも聞いてみると、「ふだんは布ナプキンを使用していても、仕事や旅行では使い捨てナプキンを使っている」という方、「けっきょく使い勝手の問題で布ナプキンを断念した」という方も多いことが分かりました。
市販の使い捨てナプキンはあまたあれど、「いつも使っているから」と、なんとなく選んでいることはありませんか? または不快感があっても、「生理用ナプキンはこういうもの」と我慢している方は……? 意外に選択肢があるようでないのが、生理用ナプキンかもしれません。本当にぴったり合うものを見つけたい方は、ぜひトライしてみてはいかがでしょうか。
ラインナップは、4種類。おりもの専用シートのほか、生理用ナプキンが21cm、23.5cm。そしてついに2016年4月9日からは、29cmの特に多い日用が登場。公式オンラインショップのほか、全国取り扱い店舗で販売されます。
「sisiFILLE」は、今後もオーガニックコットンを使用した幅広いアイテムを展開すべく、開発を進めているそう。オーガニックコットンをもっと身近に&簡単に使える日は、すぐそこかもしれませんね。
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