きれいな空気と水と土、真っ青な青空。繊維がぎっしり詰まって弾けそうなほどみずみずしい、自然が本来持つ力を最大限に生かしたスーパーオーガニック。
一つ一つの種に命を吹き込み、一つ一つの野菜に愛情を注ぐスーパーオーガニック農家さんは、日本市場の約1%といわれています。
一つ一つの野菜・果物に愛を注いで、SuperOrganic Foodsコンシェルジュが世界の野菜と果物の深いトリビアにご招待。
いまが旬の冬野菜の王様「ダイコン(Daiquan)」。
どんな食材とも相性が良く、調理法もさまざま。
さっぱりと漬物やサラダ、味が染み込むまでトロトロに煮たり、シャキッとした歯ごたえを残したまま焼いたり。東西問わずおでんにも人気の具材で、煮込んだダイコンに箸を入れるとふわっと湯気が上がり、噛むとじゅわっと口の中に溢れます。
世界一のダイコン王国・日本
そんなダイコン、実は日本人が一番食べている野菜なのをご存知ですか?
玉ねぎを抑えて堂々の一位。おまけに国内のみならず、生産量・消費量ともに日本が全世界の9割を占めています。
世界一大きくて重くギネスにも載った「桜島大根」そして世界一長い「守口大根」……日本では特徴ある地方品種が次々と生まれ、その数なんと100品種以上。
まさに世界一のダイコンの国。最近では見た目も色鮮やかで、かわいい形のダイコンがたくさんマーケットに出回るようになりました。
古代エジプトではピラミッド建設の労働報酬になっていたという記録や、壁画にも描かれているくらい古くから人と関わりがあります。
日本にやってきたのは弥生時代頃。シルクロードを経て麦とともに中国に伝わったときは、もともと雑草として伝わりました。それが野菜として栽培され、さらに日本にも伝わったといわれています。
いろんな“ダイコン”
「カイワレ大根」は芽が出たばかりのダイコン。大きく育たないうちに食べてしまう新芽ですが、ここで食べずに畑でちゃんと育てていくと立派なダイコンになります。
また「大根足」という言葉。昔のダイコンはいまより細くすらっとしていたので、褒め言葉だったそう。いまのような意味になったのは、品種改良でどんどん太くなっていった江戸時代後期あたりからなんですって!
白い大きな「根」と思って食べている部分、実は根だけでなく茎(胚軸)もあるんです。ひげ根や小さなくぼみが並んでいる部分が根。それより上の緑がかってつるつるしている部分が茎。上と下で味が違ったり、調理方法を使い分けたりしているのは、別の器官を食べているからなんですね。
「大根食べれば医者いらず」といわれるほど薬効が高く、ヨーロッパでは薬として栽培されていました。ペリー提督が日本に再来航した際、体調不良を聞いた幕府が病気見舞いとして贈ったものの中に、ダイコンがあったといいます。
栄養価をたっぷりいただくベストな食べ方は「生」で「皮ごとすりおろし」。ただ、時間が経つと効果半減。食べる直前におろしてくださいね。
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