女どうしの強い絆♡ 女性による女性のためのブランド6選

2015. 12. 9

「女の友情はアテにならない」ともいうけれど、いざというとき頼れるのはやっぱり女友だちだったり。――まさにそんな「つながり」を感じられるブランドがあるんです! 世界の女性が抱えるいろんな悩みを、いろんな切り口や方法で女性を支援し、女性のためのアイテムを作るブランドを6つご紹介します。

The North Circular

子どもも成人して離れて暮らしていたり、家族に先立たれていたり、昔なじみの友人が近くにいなかったり……年を重ねるごとに寂しさが増し、やる気を失っていってしまう……。

そんな気分になっていたおばあちゃんたちを巻き込むのが「The North Circular(ザ・ノース・サーキュラー)」。知性派のランウェイモデルとして名高い・Lily Cole(リリー・コール)とKatherine Poultonが立ち上げたイギリス発のニットブランドです。編み物が得意なおばあちゃんたちと、ラグジュアリーブランドとして通用するハンドニットアイテムを作っています。GOTS認証取得の素材や正分解性素材など、サステナブルな素材を使っているのもポイント。

Bibico

フェアトレード・ニットアイテムを展開するのがイギリスの「Bibico(ビビコ)」。現在、世界フェアトレード機関(WFTO)の認証を受けた途上国の女性グループ2つといっしょにものづくりをしています。

支援を必要とする途上国の女性は家事全般の責任を負っていることが多く、なかなか家庭の外に出ることができません。しかし女性が職業訓練を受けたりして収入を得る術を持てるようになれば、今度はその子どもたちが働く代わりに学校に行くことができ、健康を取り戻すこともできるようになります。女性たちが「私だってできる」と自信を取り戻し、自分の力で貧困から抜け出す力を得るように。そんな意図から、フェアトレードには多くの女性グループが関わっています。

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Azmara Asefa

3Dプリンティングやゼロ・ウェスト・デザイン(ゴミ・ゼロ・デザイン)でも有名な「Azmara Asefa」は、アメリカでフェアトレードに取り組んでいるほか、難民支援団体への募金を行っています。それはデザイナー自身の個人的な思いから始まっています。

エチオピアからの難民の娘に生まれたデザイナー・Azmara Asefaは、人道的な悲劇に、トラウマを抱えているといえるほど敏感なのだそう。そこで、自身のレーベルを立ち上げたとき、難民、特に妊娠中または幼い子どもを抱えていたり、暴力の被害に遭った難民の女性の苦しみを和らげられるような取り組みをしたいと思ったといいます。売上の10%を、女性難民支援を行うWomen’s Refugee Commissionという団体に寄付するほか、自身でも難民の人権を訴え、さまざまな講演に登壇しています。

Raven & Lily

2008年に登場した「Raven & Lily」は、ジュエリーやホームウェアも展開するブランド。テレビ番組のスタイリストから転身、国際的NPOでキャリアを積んだKirsten Dickersonが立ち上げました。

ミッションは、「デザインを通じた女性のエンパワメント」。

生活に支障ない収入を得られる「続けていける仕事」を創出することで、現在カンボジアやエチオピア、そしてアメリカをはじめ、計9カ国でものづくりを行っています。例えばカンボジアでは、HIV陽性者や人身売買の被害に遭った女性たちと。ケニアでは、アフリカ最大のスラムといわれるキベラスラムの女性たちと。手仕事でアクセサリーやアパレル品を作っています。

SeeMe

ハートがキー・モチーフのアクセサリーブランド「SeeMe」は、暴力から逃れ避難したチュニジアの女性たちをエンパワメントするブランド。15年間国際援助の仕事をしていたCaterina Occhioが、2012年にローンチしました。

途上国の中には、夫は妻を殴る権利があるという概念が定着していたり、経済力の不均衡などが原因で暴力が容認されていることが……。また飲酒やドラッグなども、妻への暴力の原因になっています。

しかしいつまでも怯えて逃げていられない! 暴力から逃れてきた女性たちを職人としてトレーニング。自立した生活を送れるように支援しています。ハートのモチーフには、「暴力の連鎖ではなく、愛の連鎖を」という願いが込められています。

「SeeMe」によるキャンペーン「#Heartmovement」には、Suzy Menkezや「Missoni」のRosita Missoniなど、ファッション界の大御所も多数参加中。

Faircloth & Supply

Faircloth & Supply」は、ネパールの子どもたちに制服を届けていますが、なぜ制服?

ネパールでは、カースト制による差別をなくすため、学校では制服の着用を義務づけられています。しかし今度は、制服が買えない子は学校に行けないという事態になってしまっているそう。

ネパールのおよそ6700万人の子どもたちが学校に通えていないという中、その半数は女の子。教育を受けられれば人身売買・売春の危険も激減し、性感染症への感染率が下がり、その後の人生が変わってくる――制服を届けることは、その第一歩になる!

そんな思いを持ってブランドを始めたのは「チョコレート工場の秘密」「オ・ヤサシ巨人」などを残した作家・Roald Dahl(ロアルド・ダール)の孫娘、Phoebe Dahl(フィービー・ダール)。ネパールの女の子たちの「未来の1ページ」を、いっしょにめくろうとしています。

This Article is Originally from...

Holly Litchfield 'ETHICAL CLOTHING BY WOMEN HELPING WOMEN' Eluxe Magazine ,

>> http://eluxemagazine.com/fashion/ethical-clothing/

(許諾を得て掲載)

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