暗い夜道や旅行先……それだけでなく、夫・パートナーによる暴力やストーカー行為も……。いつ自分の身に起こるか分からない危険な暴力。「私は大丈夫」なんてことは絶対にないので、万が一のことを考えて、なんらかの対策をしたいものですね。
現在、アメリカのクラウドファンディングサイト・Indiegogoでキャンペーンを行っている「Athena」は、ただの防犯ブザーではありません。
危険を感じたときにボタンを押すと、位置情報を記載したテキストメッセージを友人や家族に送信。危険を知らせることができるという防犯グッズ。護身術のプロや警察、警備員たちと共同で開発されました。
黒、シルバー、ゴールドの3色展開で、30.61mm幅の50セント硬貨くらい小さく、マグネットクリップで衣服や鞄に挟んで持ち歩くことができるほか、ペンダントのように首から下げることもできます。
現在使い方は2通り。3秒ボタンを長押するとブザーを鳴らしながら、アプリと連動して位置情報と危険を伝えるメッセージを、緊急連絡先として登録されている人に送信します。ボタンを3回短く押すとブザーは鳴らず、位置情報とメッセージだけが送信されます。
「Athena」を考案したのは、Yasmine Mustafaさん。南米へ一人旅をしたとき、現地の人のみならず旅行者の中にも暴力の被害に遭った人に多く出会ったといいます。さらに帰国直後、街なかで女性が暴力の被害に遭っている現場に遭遇。そこで、いままで培ったスキルを生かしてこの問題に取り組みたいと思ったそう。将来的には911の緊急通報用電話番号へ自動でコールされる機能のほか、いずれは衣服や靴、スマホケースに内蔵させていくなど、改善を重ねていきたいといいます。
加えて女性に対するの暴力の根絶を目指し、「Athena」が一つ購入されるごとに、健康的なお付き合いについて若者に指導するNPOへ売上の一部が寄付されるとも。将来「Athena」が必要ない世の中を目指して「誰もが怯えることなく安心して暮らせる社会づくりに貢献していきたい」といいます。
現在販売中の初回生産分は、2016年5月に発送予定です。
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