BIOを知り、日常の中に少し取り入れてみると、身の回りのケミカルで工業的なものも、違った角度から見えて、あらためて理解できたりします。
自分自身の中に新しいモノの見方、価値観が生まれる感覚は心地良い! だから、BIOは、ラッキーなこと!
「BIO is LUCKY!」では、BIOでラッキーな情報をご紹介していきます。
一般社団法人日本ビオホテル協会の中石真由子です。
ヨーロッパ ビオホテル協会の認証を受けたエコ・オーガニックホテル。
現在、ヨーロッパ7カ国にある約100軒のうち、ドイツには約40軒、オーストリアには約20軒あります。
2013年、2014年と2年連続で訪れた「ビオ ウェルネスホテル ホルツライテン(BIO Wellness Hotel HOLZLEITEN)」は、チロル州の州都、ヨーロッパ・アルプス最大の古都であるインスブルックの旧市街から車で約40分。
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アルプスの高峰に囲まれながらも、開放感のある高台の場所。(Photography: Mayuko Nakaishi)
5月の終わりは、ちょうど春から夏へ。
朝は10℃以下で、部屋の窓を開けると息が白く、昼間の時間帯には22〜23℃まで気温が上がり、長袖シャツ一枚でちょうどよい季節でした。
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ホテルの周りには、小さい花々が咲く遊歩道も。(Photography: Mayuko Nakaishi)
ビオホテルでは、内装材もエコロジーに適合する建材を使います。
既存のホテルがビオホテルに転換する場合は、改装のタイミングで無理なく実施します。
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2bed+コンパクトリビング。(Photography: Mayuko Nakaishi)
無垢材の家具や壁、床は、清潔で快適な空間を作り出してくれます。
リネン類はオーガニックコットン。布団はオーガニック羽毛。
ベッドの幅が狭いのは、ヨーロッパ的特徴です。
最初は、コンパクトすぎるかなと思いましたが、身体がちょうど収まる感じでぐっすり眠ることができました。
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上品な印象のラウンジも自然素材で気持ちの良い空間。ゆったりと読書をするには最適の場所。(Photography: Mayuko Nakaishi)
食事は、もちろんBIO。
ヨーロッパのビオホテル協会(Die BIO-HOTELS)の傘下にある認定ホテルは、BIO認証を取得した食材のみを使います。
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ここにある全てがBIO! 奥の方に見えるのは、BIOバター3種。(Photography: Mayuko Nakaishi)
前菜は、ビュッフェ形式で好きなだけ。
素材そのものを楽しみ、シンプルに味わえるようなラインナップです。
お皿に取った後で、BIOオイルやソルト、ペッパーなどで自分好みに仕上げます。
このほか、ハム・ソーセージ10種類、チーズ8種、パン8種、フルーツにヨーグルト、グラノーラやクラッカー、ジャムにはちみつ、ジュースやコーヒー、ハーブティーなどなど、全てBIO。
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グラスフェッド牛のソテー。ふだんは野菜派という人でもおいしくいただける深い味わいの赤身、牧草牛。(Photography: Mayuko Nakaishi)
ディナーは前菜を含め、メインにお肉・魚・ベジタリアンを選択。デザートまでプリフィックスで楽しめます。

調理器具は、ステンレスのものを使用。オーストリアの条例で、定められているそう。(Photography: Mayuko Nakaishi)
昨年企画・主催したビオホテルツアーでは、オーナーのお話しやバックヤードツアーも組み込みました。
のぞかせていただいたキッチンでは、ディナーの準備中。
シェフ、スタッフの方々がなんとなく誇らしく見えたので、オーナーのシモンさんにお聞きしてみると「BIO HOTEL®でBIOな食材を使った料理を学び、調理の経験を積むことは、料理人にとって一つのステイタス。キャリアになります。」とのこと。
BIO HOTEL®は懐深く、たくさんのことを学ばせてくれる貴重な場所です。
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