こんにちは! さくらです。2015年10月5日大学内の講演会「僕と私の幸福論~もっと輝く、明日からの生き方~」が開催され、参加してきました。
私と同じ世代の若い人たちが、これからのグローバル時代をどう生きていくのがよいのかという内容でしたが、「一人の人間としてどう生きていくべきか」という点からも大事なことを学びました。
ものすごく心に響くことばかりだったので、ご紹介したいと思います!
お話しくださったのは、関西学院大学客員教授で国際NGO プラン・ジャパン理事でもある大崎麻子さん。国連開発計画(UNDP)では、途上国におけるジェンダー平等と女性のエンパワーメントの推進を担当されていた方です。現在は、フリーの国際協力・ジェンダー専門家として、国際機関、省庁、NGO等で幅広く活動されています。サンデーモーニング(TBS系)にもご出演されているので、ご存じの方もいるのでは?
さて早速本題ですが、私たち大学生がこれからのグローバル時代を幸せに生きる方法と聞き、何が浮かびますか? パソコンスキルや英語力を磨く……? リーダーシップを身につける……?
いずれも、大崎さんのお話では二の次でした。
では何が一番大事なのかというと、「自立した自分」をしっかり持つこと。ある途上国の地域では、「女性は男性(父、夫)に従うべき」「女は決まったことに従えば良い」というようなジェンダー格差がありました。しかし、それを乗り越え男性と対等に意思決定に参加していこうと奮闘する、途上国女性たちの写真を見せていただきました。その様子を見て、自立とは誰かや何かに依存せず、自分の人生を自分で決めるために、自分で物事を選択をしていくことなのだと思いました。
ここで、一つ気になったのが「依存」という言葉です。
いまの大学生って、自分を含めても、いろんなことに依存していることが多いのかなぁと感じました。携帯電話、両親、彼氏彼女であったり……。あまりにモノやサービスが溢れすぎて、いつでも手に入ります。たとえば、モノをなくしても「また買えばいいや」とあまり惜しくなかったりします。確かに便利で恵まれた環境ではあるけれど、何か大事なものを忘れてしまっているような……そんな感覚にとらわれることが正直よくあります。
だからこそ、「自立した自己」が、グローバル人材の素地だと聞いたとき、「なるほど、そのとおりだ!」と納得したわけです。
きっと、この素地は恋愛にも通じることだと考えます。互いがしっかり一人で立てるからこそ、どっちかが、よろけたときに支えることができるのであって、互いに自立もできていないで支え合うなんていうのは、依存に過ぎないな、なんて考えてしまいました。
みなさんは、どう思いますか?
また自己を確立することができたら、もう一つ意識すべきことがあると思いました。思いやりをもって、人とつながる努力をすること。
なぜ人とつながることが必要なのか。大崎さんは「受援力」という言葉を教えてくれました。必要な助けに辿りつける力を指します。日頃から人とつながり助け合うことで、いざというときに「助けて」ということができるとも話されていました。
グローバル時代で、国と国を自由に行き来することも可能になり、人の交流・移動も増えて行き、まさにボーダーレスになる社会。ネット環境も、テクノロジーも、より進化してバーチャルでのコミュニケーションが進むことも予想されます。
いまや私生活のやりとりも、SNSやメールがメインで、直接電話をした、顔を見て話したりすることはあまりない、という学生も少なくはないのでは。
私を含め友だちとも、なにか友人間で意見対立や不満に思うことがあるとき、SNSでやりとりしようとする傾向があります。学内で顔を合わせる機会があるのにもかかわらず、向き合って話し合うのを面倒くさいと感じて避けてしまう……。でも、直接話したほうが効率はいいし、互いに納得することが多いはず。私は、いっしょにプロジェクトを進めるゼミでそれを学びました。
グローバル時代を幸せに生きる手段となるのが、ちゃんと人とつながること。人とつながるって、いざとなったときに使えるものでないと、意味がないと思うんです。助けて欲しいとき、必要な助けに辿りつくために。
「情けは人の為ならず」は、まさに私たちが日頃から意識的に実行すべき行動指針となるのです。日頃から社会と人と関わりを持つ努力をする。日本のみならず、グローバル時代を生きる、担う一人の人間としての意識が必要不可欠になります。なぜなら、まわり巡ってそれは自分につながるから。なんだか、大きいことのように聞こえると思うのですが、私は本気でそう考えて、毎日生きようと思っています!
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