オーガニックな素材でどこかダークで、詩的な世界を描くニューヨーク・ブルックリンのデザイナー、Titania Inglis(ティタニア・イングリス)。白と黒を基調に、アンドロジナスで中性的、ロックでミニマルなデザインが特徴的だ。
「Elle」誌や「New York Times」などにもフィーチャーされ、Charli XCXやM83などのミュージシャンへの衣装提供も行い、近年注目を高めている。そのアイテムは一枚ずつ、ニューヨークにある家族経営の小さな工場で縫われている。
使用するのは、日本製のオーガニックコットンや、イタリア製ベジタブルタンニンなめしのレザー、ニューヨークの工場のデッドストックウール。エコ性においても「2012 Ecco Domani Fashion Foundation award」や「2013 CFDA/Lexus Eco-Fashion Challenge」などで認められている。
筆者は、Titaniaの成功は「サステナブルファッション」のルール、いや既成概念的なイメージをぶち抜いてくれるからだと思う。ブラックでダークに、レザーでフェティッシュに、ファーで幻想的に……。Titaniaのアトリエは、グラフィティの街として知られるブッシュウィックに引っ越しをした。光溢れるスタジオでは、次シーズンのコレクション製作が進んでいた。
ちょうど彼女の友人が、夜のディナーパーティのためのドレスをピックアップに来た。選んだシルクの滑らかなドレスに、ピンを打って調整。
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