もしいま、婚約・結婚指輪を買うとしたら、何を基準に選びますか?
世の中にはきれいな指輪がたくさんあって、どれにしようか迷ってしまうけれど……やっぱり人生をともにするジュエリーは、外見だけでなく内側から輝いているものがいい!
というわけで今回は、実際に指輪を購入した筆者おすすめ、パリのエシカルジュエリーブランド「Paulette à Bicyclette」をご紹介します。
創業当初からフェアマインド認証ゴールド(※公正な労働環境下で採掘されたゴールドのこと)を用いたジュエリーを作り続けて8年目となるこのブランド。素材から携わる全ての人と環境を思いやる真摯なものづくりと、シンプルでありながら個性が光る絶妙なデザインに惹かれ、国外からわざわざ足を運ぶカップルも多いそう。
ジュエリーに目覚めたきっかけは、ふぞろいなパール
創立者でありデザイナーのHELENE GRASSINさんは、もともとジュエリーとは畑違いの「学校の先生」。好奇心旺盛な彼女に訪れた人生の転機とは……
ジュエリーデザイナーになる前は、ダンサーやロック歌手、それかジャーナリストになりたかったんですよ。それで実際は、食堂のサービス係、美術館ガイド、コールセンターの受付でバイトしながら、たまに趣味の音楽・劇・ダンスで息抜きしつつ、文系の大学院でそれはそれは典型的な「真面目な学生生活」を送っていました。その後、ヨルダンのフランス人学校高等部で4年間ラテン語の教師をしながら、劇の学校や、ピエロの学校(!)に通ったりして。
そんな日々の中で、たまたま「淡水パール」と出合ったんです。
その頃の私にとって、パールネックレスはただの「つまらない形の連なり」に過ぎませんでした。しかしある日、ウェディングドレスのデザイナーである友人が教えてくれた「淡水バロックパール(淡水に生息する貝が生成する、球体以外のパール)」の不揃いでとてもポエティックなかたちを見て、衝撃を受けたんです。私はこのとき、何かに目覚めたような気がして、それからすぐにそのパールでネックレスを作り始めました。
この頃から自然が織り成す美に惹かれ、その尊さや環境を守る大切さを感じていたHELENEさん。イスラエルやパレスチナなどと国境を接するヨルダンに住んでいたこともあり、紛争をはじめ、さまざまな国際問題も日々身近に感じていたそう。
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