Heidi McKenzieさんが米・クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で、車いすの人でも快適なMade in USAのジーンズを作るための支援を募集中。Heidiさんは、交通事故で両脚が動かなくなり、以来車いすで過ごしている。
「ECOSALON」では、彼女の挑戦について詳しく知るべくインタビューを行った。
Kickstarterでのクラウドファンディングキャンペーンは終了しています。
―― ファッションはもともと好き?
ずっと好きよ! シニア・プロム(※高校最終学年時のダンスパーティ)のためのドレスを、おばと自作したくらい。交通事故に遭うまでは、ファッション・マーチャンダイジングを学ぶ大学に進むつもりだったわ。自分のお店を持ちたかったの。
―― なぜ自分で服を作ろうと? 誰か手伝ってくれる人はいた?
事故に遭ってから、障がいを持つ人々を支援する団体に関わるようになったの。そこで、全米とケンタッキー州の車いすミスコンを知って、同じ境遇の女性たちと交流するようになったわ。そこで、私たち車いすの女性にとって快適でおしゃれな服を見つけるのはすごく困難なんだって気づいたの。そこに、ニーズがあるんじゃないかと思ったわ。
―― 会社の名前「Alter UR Ego」に込めた思いを教えて?
障がいを持つ人々が、ファッションを通じて自分の「分身」を表現できるようにしたいっていう思いを込めているわ。いろんなバリアを取っ払って、自信を持っていられるようにしたいの。
―― ジーンズについて詳しく教えて?
車いすに乗っているので、なにが着心地悪いポイントなのか、自分でよく分かるわ。まず、腿の部分にはポケットを。丈はカスタマイズできるようにして、座った姿勢でもパンツの後ろが下がらないようハイ・ライズにしてるわ。ウェストはゴムにしていて、お腹まわりを調整できるパネルもつけてる。カテーテル用の「隠し窓」もあるわ。素材は89%コットン、8%ポリエステル、3%がポリウレタンよ。
座った姿勢についてしっかり研究することが重要。座りっぱなしだと、痛くなってしまう要素があるの。たとえば、このジーンズではお尻のポケットは外しているわ。ここにいちばん重みが掛かるから痛いのよ。
―― 生産はノース・カロライナ州内で行っていると聞いたけど?
企業支援プログラムを行う「Factory45」を作ったShannon Whiteheadに、サステナビリティの重要性を学んだの。
素材は全部ノース・カロライナ州で調達したし、生産工場は、適切な賃金を払っているところを選定しているわ。国内の雇用を守っていくことと、十分な賃金を支払うことはとても重要だわ。
―― 近い将来の予定や目標を教えて?
ジーンズ以外にも作りたいものはたくさん! ブラウス、ドレス、スラックス、ジャケット、靴も! いま準備しているところよ。車いすの人に、もっともっと服の選択肢を作っていきたいの。
車いすユーザーは、自分を世間・社会に合わせることばかりに慣れてしまって、逆はなかなかない。でも服は自分を表現するもの。自分らしくいられる服を作って喜んでもらいたいわ!
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