【連載】いまどき大学生のイロイロ奮闘記【全7回】

ロサンゼルスの食事情を体験!

A Picture of $name 渡邉 さくら 2015. 9. 27

この夏休み、1週間ほどロサンゼルスの親戚の家で過ごしてきました。日本とは異なる、ベタベタしないカラッとした暑さ。太陽サンサンに浴びるヤシの木……目に映るもの全てが新鮮でした。

今回は、ロサンゼルスの「食」がテーマ。地元スーパーマーケット、ファーマーズマーケットなど現地に根づいた市場例をもとに、見て感じてきたことをレポートします!

アサイーの次に来る?! オレンジ色のスーパーフルーツ

まず、到着初日。親戚宅の冷蔵庫で見つけたオレンジ色の見たことのないフルーツ。その名もピチュベリー。ものすごくかわいい名前です。別名インカベリー、ゴールデンベリーとその他名称あるようで、原産国は南米。日本では、ほおずきの一種として認識されています。
gS4oo

風味は金柑でもない、オレンジでもない。酸味と甘みがほどよく訪れ、少し渋みもあり……といったところでしょうか。私はとても好きな味で、一度食べると止まらなくなります。

詳しく調べると、アサイーに代表されるようなスーパーフルーツの一種として栄養価が高いために、健康志向の高まる米国では人気のようです。スーパーでもその様子がうかがえ、ベリー系陳列棚にはたくさんのブルーベリー、ストロベリー、ラズベリーが並ぶ中、私たちが買いに行った時には、ピチュベリーだけは、ラスト1個でした!

ダントツの、人気ぶり。ぜひ機会があれば試してほしい一品です。そのうち日本にも広まるのでは……!?

町で目にするたくさんのヴィーガン&オーガニックの看板

「オーガニックは、分かるけど、ヴィーガンって何?」という方。私もそれまで、はっきり識別できないでいました。ヴィーガンとは、絶対菜食主義者・純粋菜食主義者という意味で、ベジタリアン(菜食主義者)よりも厳格のよう。お肉魚はもちろんで、卵、牛乳、チーズなど動物由来のものも、食べないとしています。

5年ぶりに再会した友だちも、厳格なヴィーガンというよりかベジタリアンに近くはありますが、食べ物にとても配慮していました。

なぜベジタリアンになったのか、私は宗教が関連するのかな? と思っていましたがそうではなく、あるドキュメンタリー映画がきっかけだったようです。

2008年に米国で公開された「Food, inc.」(監督:ロバート・ケナー)。

アメリカの食品産業に潜む問題点を取り上げています。彼女いわく、アメリカのスーパーやレストランに流通するお肉はかなり劣悪な環境下で育ったものが多いらしく、それらは不健康でホルモン剤や化学薬品が投与されているのだそうです。「映画を観たら、もうお肉は食べられなくなるよ!」とまで言われました。ここで、映画を見終えて彼女が思ったことを言葉そのままご紹介します。

I just realized, if I can find all my nutrients in plant-based foods, then there is no reason for me to eat meat for now.

ふとした気づきや学びから、自分の食のスタイルを問い、改善策を実生活に取り入れる。お肉が大量に溢れる米国社会の中でそのことができる行動力もすごいなと感心しました。

もちろん、日本とアメリカの食品産業には異なるストーリーがあるとは思いますが、現代の大量生産・消費・廃棄社会を全体的に知り、考えるためにもぜひとも観たい作品です。

ファーマーズマーケットで人気の◯◯◯◯!

その友だちと出かけたファーマーズマーケット。そこで見つけたのは……ヴィーガン・クリームチーズ。


チーズというけれど、NON-DAIRYの表記。乳製品を使わずによくこの味が! というほど、風味はチーズとなんら変わりありませんでした。すごい技術です。

また、入り口付近では一際目立つ長い列のお店を発見。人だかりをかき分け、行き着いた先は……なんと、おにぎり屋さん! おにぎりは、しっかり三角形ではありましたが、日本とは使う食材が少し違う。海苔が韓国海苔。やはり、他の日本食同様に少しアメリカ人の舌に合うようアレンジされていました。

最後に、大型ショッピングモールで目にしたプラスチック製食器。イートインでもこれが出されました。大変なのは分かるけれど、これも再利用可能な食器に変えていけたらどれだけゴミが減るだろう……と考えました。

ロサンゼルス滞在中は非常に多くの学びがあり、私もできる限りで、より環境にも自分自身にも優しい食スタイルを見つけていきたいと思いました。

この記事のキーワード

Keywords

Sponsored Link
この連載のほかの記事

Backnumber

ほかにも連載

Find More Series