夏の暑さで疲れた体にピリッとスパイスの効いた料理はいかがですか?
バングラデシュの料理を学びながら、チャリティーができるイベント「ノボディゴント カレーワークショップ&パーティ」は、世界から飢餓をなくそうと活動するNGO ハンガー・フリー・ワールド(以下、HFW)のボランティアメンバーによるクラブ活動。在日バングラデシュ人のアニスルさんが、故郷の料理を教える本格派です。参加費の一部は、HFWとノボディゴントのバングラデシュでの活動に使われます。
毎月開催されているこのイベント、7月26日のレポートをお送りします!
メニューは月替わり。参加者にはリピーターも。
今回の参加者は8名。「美味しいカレーが食べられるから」「国際貢献をやってみたくて。カレー作りなら自分にもできる」「友達に誘われて」など参加理由はさまざまです。

アニスルさんと料理
はじめに運営スタッフの石本さん、田杭さんからメニューの説明。今回はチキンカレー、チキンのバジ(チキンの炒め物)、コロラバジ(ゴーヤの炒め物)、ナスのバジ(ナスの炒め物)、オクラのボッタ(オクラをペーストにしたもの)、サラダ、ラスグラ(カッテージチーズのシロップ 漬け)、ラッシーの8品でした。メニューは毎回違うので、参加者にはリピーターの方もいるそうです。
アニスルさんが教える本場の味。
次に、料理の手順を、アニスルさんが丁寧に教えてくれます。その後、2つのグループに分かれて早速料理開始。「玉ねぎは茶色くなるまで炒めて」「スパイスを炒めたら鳥肉を入れて」と、料理中も指示があるので、初心者の方も安心。「この豆は、お正月など特別なときに食べます」など、時おりバングラデシュの豆知識が混じるのもこのカレーイベントならでは。

バングラデシュの豆。お米と一緒に炊きます。

トマトと香草のサラダの材料。細かく切って、スパイスと混ぜ合わせれば完成。

ナスの炒めもの。油を引き、スパイスに火を通してから、ナスを入れます。

デザートに使うカッテージチーズ。丸めて、鍋で茹でた後、冷蔵庫で冷やします。
料理が完成したら、レシピの説明があります。材料の分量や料理の手順だけでなく、「乾燥したスパイスは消化が遅くなるので、火を充分通すこと」などのアドバイスも。作りながら覚えるのはなかなか難しいので、講習があると、家でも作ることができます。

みんなで盛り付け

バングラデシュの食べ方を教えるアニスルさん
いただきます! -「美味しい」「思ったより食べやすい」
講習が終わったら、いよいよカレーパーティです。みんなで盛り付けて、「いただきます!」。

「おいしい!」「思ったより食べやすい」「バングラデシュに行きたくなった」「料理のコツを教えてもらえてうれしい」など大盛況。「辛さの好みは人それぞれなので、みなさんに満足してもらえるようバランスを考えています」と石本さんは話します。
自分の好きな場所で、好きなことを。
「料理にはアーユルヴェーダの効果があります。楽しむことは最高のストレス解消法。自分の好きなことで楽しく社会貢献すれば、自分が元気になる」と語るアニスルさん。1988年に留学生として来日し、HFWとの出会いから、バングラデシュの貧困が深刻な問題であることに気づいたそうです。故郷のために何かしたいとノボディゴントを設立。「食であれば、その国のことを知ってもらえる」と考え、このイベントを始めました。

「ノボディゴント」は、バングラデシュの公用語・ベンガル語で「新たなる水平線(新世界)」。「ここから、みんなで始めよう」というアニスルさんのバングラデシュへの思いが込められています。
次回の開催は8月30日(日)。メニューは、「バングラデシュのおかずを中心で、主食はチャパティかナン。リクエストに応えて、スイーツは2品」だそうです。バングラデシュの世界をぜひのぞいてみてください。

バングラデシュ女性による刺繍を紹介
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