日刊紙「The New York Times」が、ニューヨークのネイルサロンで、ブラックな現状を報じていた。サロンオーナーがスタッフを酷使し、罵声を浴びせた精神的な虐待に加え、ときに身体的にも傷つけることがあるという。
ストーリーの中で、一つ重要なポイントを補足したい。
ネイルサロンでは施術に使用する化学物質による健康被害が発生している。ネイルサロンは繁盛すれば儲けも大きい仕事だ。しかし、揮発性物質を吸い込んだり、UVライトを当てたりすることで流産やガンの可能性も指摘されている。ネイルサロンで働いて、呼吸器系を害したり、胎児に影響があったという報告も全米に溢れている。
この「The New York Times」の記事が出てから、ニューヨーク州はネイルサロンへ、労働や健康に関する規制や基準について注意喚起を促した。施術中を含む薬品の取り扱い時にはマスクやゴーグルなど、保護するものを着用すべきことなどを明言した。
でも筆者は、これは一時しのぎに過ぎないと感じている。
筆者もネイルは大好き。こういった側面があるからといって、ネイルをするなとは決して言わない。「でもどうしたらいいの?」と悩むネイル好き&ネイリスト諸氏に向けて、筆者が提案するのは、次のオプションだ。
1. 安全なサロンを見つける
カリフォルニア在住者なら、このウェブサイトを試すと良い。だけど、ニューヨーカーはどうしたら? 筆者のオススメはこちら。
Ph7 Nail Salon
まずは、ブルックリンのウィリアムズバーグにある「Ph7 Nail Salon」。ベーシックなコースで18ドル。ここは筆者のお気に入りなのだが、近所にあるからというだけではない。筆者が理想とするものはだいたい叶えてくれるサロンなのだ。フレッシュな空気が漂い、無害なネイルを使っている。スタッフの腕は良いし、内装もステキだ。
Tenoverten
クイックなものなら15ドルでできるのが、ソーホー・トライベッカ地区にある「Tenoverten」。
ネイルポリッシュブランドが運営している。野外パティオで受けるネイルサービスはとってもリフレッシング! 自社ブランドのほかにも無害なネイルで施術してくれる。
Sweet Lily Nail Spa
プリンセスな気分にさせてくれるキュートなネイルサロンは「Sweet Lily Nail Spa」。ラブリーなソファに座って優雅な気分でヘルシーネイルを楽しんで。
2. 自分のネイルを持っていく
「近場に安全&安心なネイルサロンなんてない!」という方は、ちょっとアナーキーになってみて。自分のヘルシーなネイルポリッシュを持参するのだ。常連なら、自分専用に置いておくことが可能か聞いてみても良い。双方慣れてきたら、自分のネイルリムーバーも置いもらえるよう頼んでみよう。
UVライトは避けて、その時間ゆっくり音楽でも聞いて乾くのを待ってみる。数十分、施術時間が増えるが、リラックスタイムにしてしまおう。
あなたが行くサロンのネイリストがマスクや手袋をしていない? ならば勇気がいるかもしれないが、着けてもらえるよう聞いてみよう。もし用意がないと言われたら、「スタッフの健康に配慮しないネイルサロンはリピートできない」と伝えるのだ。健康被害が指摘されていることなどを説明しよう。
少しずつ世の中を良い方向に変えていこう。
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